あらすじ
★志村貴子ファン垂涎のお宝作品集! 気弱なお坊ちゃま・めぐむの前に突然現れたのは、自称“魔女”のお姉さん。不思議な力を使ってめぐむに意地悪したり助けてくれたり……。謎の魔女っこと優等生男子の不思議な交流を描いた「かわいい悪魔」シリーズが、描きおろしを加えてついに完結!表題作の他、銭湯でひとめ惚れをしてしまった女の子の心の揺れを綴る『あたいの夏休み』、憧れの先生が“継母”になってしまった青年(マンガ家志望)の苦悩を描く『不肖の息子』など、志村貴子の魅力が光る珠玉の全7編。
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Posted by ブクログ
志村貴子の短編集。
かわいい子供と、色っぽいお姉さんを堪能できる一冊。
日常の何気なさやもさることながら、
非日常なことも、さも日常であるかのように何気なく見せる。
でも、非日常のスリリングさは欠けていない。
読んだ後、人に会いたくなるようなそんな一冊。
Posted by ブクログ
このまま単行本一冊分連載されていても超面白かったに違いない『かわいい悪魔』を、わずか8ページで締めくくる書き下ろしが素晴らしい! あまりにも鮮やか。すッごいです、これは。
『すてきなあのこ』のラストも、思わず「うまーーーい!!」と声に出してひっくり返りそうになる出来。志村作品で一貫して描かれている、「おんなのこ」「おとこのこ」というモノ(「おんなのこ」がやや強めですが)が全編貫かれている、傑作短編集! おすすめです。
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ヴィレッジヴァンガードに行くと何故か1冊は漫画を買っている。今回は、このあと紹介するねむようこの「パンドラ」と合わせて2冊の漫画を買ってしまった。
さて、1冊目の志村貴子の短編集。「かわいい悪魔」をメインにおいて、あとは描き下し。
表題の「かわいい悪魔」面白かった。
この人の描く人たちは基本的に、少し変わってる人だったり、コンプレックスを持ってたり(まあコンプレックス持ってない人なんていないだろうけど)、ちょっとエロかったり。
かといって、肌触りの良い漫画なのかというとそうとも言いにくい。けっこう、シニカルだったりするし。でも、それが結局のところ志村貴子の観察眼なのだと思う。
ああ、それ分かります分かりますという感じなんだけど普遍的でよくありますよね、ってな感じだったりするんだけどうまくまとめあげてしまう。
「すてきなあのこ」、「とあるひ」あたりが個人的に好き。
この短編集は浅野いにおの「世界の終わりと夜明け前」のようになんども読み返したくなるものになりそうだから5点満点で♪
Posted by ブクログ
悪魔姉さんのエロキュートなタッチ、たまらない! 志村さんマジ天才。惚れ惚れする。描いてほしいなあ、て感じの短編がギュッと詰まってる。
志村さんのファンタジー、てのも読んでみたかったので新鮮。ポップでキュートな「かわいい悪魔」と、元気がじわり出る感じの「不肖の息子」の落差が素敵。
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本棚で死蔵されていた……。
かわいいあくまかわいいあくま。
テンポ良くて気持ちいいけど、もう一歩えぐりこまれたいのは志村貴子ワールドに既にずっぷりだからか。
少女漫画タッチのも新鮮で良かった。
最後のマンガ家のは、しかし良い感じだったな。
Posted by ブクログ
さわやかな読み切り少女マンガ。
あぁその感じなんとなくわかるなぁ、って共感できる作品が多かったです。
オチがうんぬんよりも雰囲気を楽しむ短編集だと思います。
さわやかでちょっと切ない雰囲気で、僕は好きです。
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久々に当たり!と思う短編集に出会えたかも。
「青い花」は個人的にあまり好きにはなれなかったのだけど、
これを機に他の作品も読んでみようかな。
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志村貴子作品が気になってたので購入。全部面白かったです。こう全体的に後悔の念がいろんなキャラからでてて、そのあとにみえる目標だったり見えなかったものが見える瞬間がすごい良かったです。他作品も買おう
Posted by ブクログ
一冊を20分ぐらいで読みきれちゃう、志村貴子の短篇集。
登場人物にやけに「魔女」と「漫画家」の要素が多くて、この頃の志村さんの志向なのかなーと否が応にも感じる。
話の設定はちょっと変わったショートストーリー形式(少し星新一っぽい)。
結論を言い切らない終わり方は嫌いじゃないけれども、読後に大きなものが残るかと言ったらさほどでもなかった。
Posted by ブクログ
短編集。こそばゆいところを描いてくれるもんだなぁ、と思って読んでいた。その線の美しさはまばゆいくらいで。どの話が良かったかっていうか、どの話もいいんだけど、ていう。でも、あの銭湯の作品と、不肖の息子とか。そこを描く人、いなかったかも、というところを描けるところがこの人の強みだと思う。何せ、美しいんだ、それがまた。(10/10/8)