あらすじ
青森の長閑で美しい景色のなか、キッチンカー「&」は今日もまた店を開ける。無愛想な店主の柴田は、悩める客一人ひとりのために選んだ具材で、できたてのおむすびをそっと差しだす。その味は、お客の背中を後押ししてくれるような不思議な優しさに満ちている。市川茉奈もまた、仕事の行き詰まりが元来の小食に拍車をかけるなか、キッチンカーに出会う。一見ぶっきらぼうな店主に面喰らいながらも、おむすびを握る姿は穏やかそのもの、しかも味はとびきり美味しい! その丁寧な仕事ぶりに感動すら覚える茉奈に突然、店主は「お前、市川だろ」と言い放つ。すでに茉奈のことを知っているようで!?
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Posted by ブクログ
あぁーーー、美味しいおにぎり食べたい。誰かが握ってくれた美味しいおにぎりが食べたい…。
二人の関係性がとてもかわいらしくて好き。外濠をせっせと埋めようとするばあちゃんも好き。続編出ないかな。
Posted by ブクログ
「ギンナンおむすび」は涙なしには読めなかった。
その展開は予想してなかった。
防御できていないところに突然のお知らせで、うわあああとなり、その後一章からいた人もうわあああとなって、もうね。
大五郎(犬)への台詞がフラグだったので後者はまだ予想はできていたんだけども。
振り返りの台詞で涙腺は完全に崩壊。
勘弁してくれ、お弁当食べながら読んでいたのに。
この章のお二人も、そして柴田くんのばあちゃんも、とにかくこのお話に出てくる人生の先輩方はいいキャラが多い。
絶望的に接客向きでない性格と表情の男性が営むおにぎり専門のキッチンカーのお話。
少食で色々悩んできた女性が手伝ってくれるようになってからは、売り上げも伸びただろう。
この二人、幼なじみみたいなもので、実は彼のあることのきっかけになるのだが、そのエピソードがまたほっこり。
といいつつも、前述通りお話はほっこりばかりではないので、油断はできないが。
とりあえず猿賀、きみは一発殴らせてくれ。
スパイみたいなことしたくせに、最後までへらへらしてからにー!