【感想・ネタバレ】トウキョウマンションのレビュー

あらすじ

老朽化により修繕不能となったタワーマンション、通称・トウキョウマンション。かつての高級マンションも、資産価値が大暴落を続け、その果てに不法滞在の外国人や犯罪者など、いわくつきの人間が住みついて“治外法権”と化した。日本の暴力団や中国マフィア、警察をも巻き込んだ不可解な事件が連続する中、懸命に秩序を守ろうとする管理人たち。その真の目的とは?

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Posted by ブクログ

タイトルと表紙から、東京のタワーマンションを舞台にしたミステリーだと勝手に想像した。
全然違っていて、けっこうハードなアクションだった。
参考文献の『チョンキンマンションのボスは知っている』を読んでみたくなった。

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2024年10月17日

Posted by ブクログ

老朽化により修繕不能となったタワーマンション。
海外の投資家たちは住居を手放したり、同郷の人間を住まわせたり…。
結果、怪しく得体の知れない人間が流入し、日本人の住人が逃げるようにいなくなった。
それが通称・トウキョウマンションである。
そのなかにある「ケーケラの赤い雨」のパテラが売るカレーは、ぼったくりなのか情報があるのか?謎であるがちょいちょい登場する。
実際マンションの管理人であるキエフこそが、何者なんだろう?であるが…。
まともな人は、住んでいないと思われるマンションに次々と現れる犯罪者、マフィア、悪徳警官。

最後にわかるのはキエフの役目。
「人々は、国家というものに振り回されてきた。
国の方針で、人々は死んでいった。個の力が及ばない国という集合体を否定はしない。ただ、国だけに頼るべきではない。
国という大枠の中で、小さな枠を作る必要があった。国が救えないと匙を投げた人を救うことができて、国からの暴力を撥ねのける小さいが強固な枠組みを作る必要があった」それがトウキョウマンション。

国に頼っても何もしてくれなければ、どうにかして見捨てられた人たちを救っていかなければ地獄のままである。
わからないわけではないがスッキリとはしない。
未来に不安と恐さがなくはないが、何ができるだろう…が現実である。




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2023年08月12日

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