あらすじ
そんなのもう終わり あなたとわたし ふたりで終わらせるの
ネイキッド・トゥルース(むき出しの真実)は必ずしも美しくないから
取り返しのつかない15秒
“It stops here. With me and you. It ends with us.”
“Naked truths aren't always pretty”
“Fifteen seconds that we'll never get back.”
フラワーショップを開業したばかりのリリーと脳神経外科医のライルは、情熱的な恋に落ち結婚。仕事もプライベートも充実した毎日だったが、ライルには幼い頃のトラウマがあることが発覚……。
最後の最後まで心を揺さぶりつづけ、全米の女性をとりこにした恋愛小説。
電子限定ボーナストラック「コリーン・フーヴァーと母ヴァノイの対談」を巻末特別収録!
原題:It Ends with Us
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
駆け抜けるように読み切った。
世界的にかなり有名な本なのに、日本でそこまで話題になっていないのが不思議。
ここでもコメント数少なかったし、もったいないなあと思う。
日本作家のこの手の小説はあまり読まないから分からないが、男女の描写が濃厚で大胆でセクシー。
文章の引き込み力がすごい。
ライルの視点を知りたいし書いてほしいが、想像するからこそ魅力があるのだろうと思う
個人的にどうしても引っかかった部分がある。
リリーが妊娠していることが分かり、産むと決めたとき、ライルの子ということに対しての複雑な気持ちの描写はあったものの、ここまで経営者でありバリキャリのキャラクターなのに『仕事と子育て』についての葛藤みたいな描写がひとつもなく手放しで喜んでいたこと。
ここにどうしても引っかかった。
Posted by ブクログ
洋書で読みました。
Lillyの感情の描写が緻密なのがよかった。
日本語だとうまく表現できないけど、英語ならではの痒いところに手が届いている表現?がいくつかあった。読んだ方には伝わるはず。
Posted by ブクログ
ひさしぶりの恋愛小説。現実には起きないロマンチックな恋愛を疑似体験した気持ちになるくらい没頭して読んだ。どんな理由があれ、虐待をする男とは離れるべき。85%が戻ってしまうと本に書いてあったが私自身も許してしまうかもしれないと思った。自分の幼少期の体験を生かして、子どものためを思ってさっぱり離婚を決意したリリーがかっこよかった。ダメな恋愛からはどんなに苦しくてもやめないといけない。
Posted by ブクログ
愚かで可愛くて可哀想。
ボロボロ泣いちゃった。憎むって身も心も削るのよね。『泳ぎ続けろ』が結構響いちゃって目が痛い。うだうだ振り返って憎んでちゃ、美しくはなれない
わ。
Posted by ブクログ
表現、描写が分かりやすい。
構成的にも読みやすいと思う。
その分、リリーがDVを受けている描写がリアルに想像出来て怖かった。
タイトルの意味がラストに回収されたときに「なるほど、そういうことか!」となった。
続編を読むか悩み中です。
Posted by ブクログ
これは…リアルでした。
愛する人から暴力を振るわれても…離れられない心情が痛いほどよく分かった。
聞くだけだと何で?離れなきゃ!って思うけど、この本を読んで、何とも言えない気持ちになりました。ラストも最高に良かったです。
ラストに分かる、タイトルの意味。
続編を読むのも楽しみです!
Posted by ブクログ
・ここまで強く、自分を守る決断をできる人は多くないのではないかしら。私なら絶対ほだされる。でも、リリーのママの言う通り、限界はどんどん押し流されるのだろう。最初はちょっとしたことだったし、二回目も事故みたいなものだったし、三回目も、私に悪いところがあった。いろいろと言い訳を重ねて、気づくと取り返しのつかないところまで来ている…誰が見ても「別れなよ」と思うようなところまで。でもその頃には限界など分からなくなっているから、いつ別れればいいのかもう判断できない。
・ごく稀に暴力を振るう男だとしても、あとは本当に完璧なのだ!きっとあの暴力は事故だった、ちょっとしたことだった。彼のことは心の底から愛しているし、私のことも愛してくれるし、暴力の後は絶対に心の底から謝罪して、優しくしてくれる。本当に、完璧な男なのだ。そういう、抽象化されると「ああそれよくあるやつ」と思うようなストーリーが、一瞬一瞬の心の描写を丁寧にされると、「これは…離れたくなくなるかも…」と思わされてしまう。人の心の動きって、抽象化されると一気に共感できなくなるのね、と理解させられた。
Posted by ブクログ
あるある。
刺激的でどこか危なっかしい男の人って、魅力的に見えちゃう。
自分が抱える過去のトラウマと相手の過去のトラウマ、そして我が子の未来を考えて不安要素を切り離す。簡単にはできない決断だけど、幸せに限りなく近づける第1歩。
考えさせられるなー
Posted by ブクログ
一般的な恋愛小説かと思いきや、DVを繊細に扱ったリアルな恋愛小説だった。
主人公リリーは、聡明で明るい女性。そんな彼女は自分の父の葬儀のあと、脳神経外科医のライルと出会い恋に落ちる。2人は順調に愛を育むが、ちょっとしたことが原因でライルがリリーを殴り、お互いのトラウマを引き起こすことになる。それはリリーの父がDV男であったこと、ライルは自分の兄を誤って銃で殺してしまったことだった…
そんなあるとき、とあるレストランでリリーたちはアトラスに再会する。アトラスは昔ホームレスのときに、リリーに助けられて恋に落ちた過去があった。アトラスはリリーの傷ついている姿を見て見ぬふりができず何とか支えようと努めるが、ライルが彼に嫉妬心を抱きリリーに近づけないようにする。
しかしリリーはライルに3回目の暴力を受けられたときに、ライルの元を離れアトラスに助けを呼ぶ。そこで連れていかれた病院でリリーの妊娠が発覚し、リリーは途方に暮れる。
リリーはその悩みを周りに打ち明け、出産を機に離婚することを決意した。そしてリリーは、我が子エマとライルの面会に向かう途中で遭遇したアトラスを追っかけて、最後2人は気持ちを確認して抱き合ってラストを迎えた!!
本作を通して、DVの本質を知れた気がした。
DVを受けたら別れたらいいと思っていたけれど、そんな簡単な問題じゃなくて、リリーみたいに自分のこと身近な人のことをしっかり考えて、考えて答えが出るようなセンシティブな内容だと強く思った。
あとは周りに助けを呼ぶ強さを持つこと、抱え込まないこと。絶対に助けてくれる人はいるから、諦めないで頼ることは大切だと思う!!
リリーに出会えて良かった。
続編も楽しみ
Posted by ブクログ
DVを受けていた側の人間として感じていたことがリアルに書かれていた。
DVから逃げないのは馬鹿って見放すんじゃなくて、なぜ逃げられないのかよくよく考えて欲しい。本当に根深い問題だとおもう。
Posted by ブクログ
たしかブックチューバーさんの紹介で本作を知り、読み始めたのですが…
原書でないのできっと細かなニュアンスはつかめないのかも、なんて思っていましたが訳者さんによるものなのかサクサクと読めました。
400ページめにある母の言葉、涙でした。
読めて良かった作品です。
Posted by ブクログ
アメリカの恋愛小説
著者後書きにもあったように、すごく実体験に添ったリアリティのある作品で、日本の小説とは違う読後感。
文化が違うので、暴力に対する感受性も違うし、社会課題としての扱われ方も違う。
その中でボストンという街やテレビコメディアンのエミリーとか、アリッサマーシャル夫婦とか、リリーの母の「愛してるなら、きっと彼の方から離れていくわ」という言葉など、ストーリーを支える登場人物や描写がとても色鮮やかで豊かであった。
Posted by ブクログ
DVの話なので重い話なのかと身構えてしまったけど惹き込まれてあっという間に読めてしまった。第三者である自分には分からない当事者の気持ちや当事者である母の言葉が響く。力強い女性の物語だった。
続編も読もうと思う。
Posted by ブクログ
売れたらしく、また恋愛小説ということで、読みやすそうだなと思って読んだ。
予想より性描写がロマンチックに描かれていたが、こんなもんか。
DV。なぜ妻は夫から逃げないのか?の気持ちを追えて面白かった。今回だけかもしれない。自分が悪いのかもしれない。良いところもたくさんある。許さない自分こそ変わるべきかもしれない。そんなのくそくらえ。
ライルのほうは、よくある恋愛モノだと良いキャラだと思う。読んでて、乙女ゲームで見たな感。
だけど、やっぱりリリーは笑ったのは良くないし、ライルに対して不安な気持ちを抱かせたのも良くない。だからといって暴力をふるっても良いわけじゃないので、そこは別だがリリーが反省してんのかなと思った。逆の立場で暴力をふるわずにいたら、笑ったのも過去を隠していたのも責められてもしょうがなくない?という気持ち。
女性人気は得そうだが、男性のほうはどうだろう。そっちの感想が気になる。
続編はどうするんだろうな。だいたいの問題を解決してしまったが。
最後、ライルが離婚に同意してくれたが、娘の父親になってようやくのところがなんだかな。というか、そこで身を引くの良いやつすぎて、そこまでのクズじゃなかった。ほんとのクズは自分と他人の区別がつかず、自分のDVと向き合わない。ライルの暴力性が同僚や部下や患者に向かないと良いな。
Posted by ブクログ
海外の雰囲気好きぃってなる。
なんか日本だともっとドロドロなんだけど、なんだかどこか冷静で、詩的で、互いを尊重し合えている感じが、こう、いいなぁって思える。
そんで、最後の別れを選んだ感じで、こう、あ、これ、ただの恋愛小説じゃないんだなっていう、、、感じがした。
こういう雰囲気、なんの宗教って聞かれたらどうしよう!?とか狼狽える感じ、海外に根付いてる雰囲気を味わうのはすごくいいなって思った。
いい意味で、自分を尊重してて、それを相手にもやっている感じ、、、。
よかった、かな。
Posted by ブクログ
私の場合、みんなの評価よりも少し星の数が少なくなりました。
フーヴァーさんのメッセージはすごく響いた。
DVから逃れことが、どれほど簡単でないことか。
決して、DVされる側の決心が弱いとか、すぐ別れればいいじゃんとか、そういうことじゃないんだって。 そこは、本を通して視野が広がったなと。
でも、読後すぐの感想としては、
暴力は絶対ダメだけど、
んー、、ライルが怒る気持ちもわかる。でした。
リリーが自分は置いといて、
完全にライルを悪としてるのがなぁ。
それとラストが、ライルと別れてすぐに、
アトラスの方に行くのがなぁ、、。
彼女を幸せにしてくれそうなアトラスと結ばれるのは喜ばしいことですけどね!!
(あと、ラブラブシーンの多さがちょっとなぁ 汗)
Posted by ブクログ
とても衝撃的な、DVをテーマにした恋愛小説。
愛しているのに手を上げてしまう。愛しているから許したい。
次はもうしないかもしれない。
そんな期待をこめ暴力を振るわれてもまた許してしまう。
DVを受けた65%はDVをした男性のもとへ戻るという。(本文より)
衝撃的な話だった。
恋は盲目というけれど、DVの当事者同士で解決策を見つけることは難しいんだろうなと思った。
主人公の母が言った
「愛しているなら、彼の方から離れていくわ」というセリフ。
とても刺さった。
全員の立ち位置や心の変化がとても分かりやすく、
ごりごりの恋愛小説!というわけでもないので
すらすらとページが進んだ。
映画化もされてるということで観てみたいなと思う。