あらすじ
本書は、労働組合と関わりの薄い企業担当者、社労士の方が「団体交渉とはどのようなものか」「使用者にはどのようなリスクがあるのか」「そのリスクにどう対応すべきか」ということを具体的にイメージしてもらえるよう書かれています。
メイン部分を弁護士が執筆し、実際に団交に参加したことのある社労士と元合同労組書記長もコラム等を担当。単なる“マニュアル本”ではありません。
改訂版では「オンライン団交」「組合によるSNSへの投稿」など、最新の情勢を踏まえて解説の補強を行っています。
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Posted by ブクログ
労組との交渉の概観をわかりやすく提示する良書。人事担当者や社労士先生を対象に書かれているが、弁護士にとっての最初の一冊としても最適と思う。文体も優しくレイアウトも負担にならないリーダブルなものであり、組合との交渉についてアウトラインを押さえるのに最適と感じた。
類書と比べて具体的なエピソードや現場での言動についての細かなアドバイスという点では見劣りするが、一通りのイメージをまず頭に入れるためには、これくらいのコンパクトさが適している。
救済申立手続きの段取りやあっせんなどについても一通り見渡せるようになっており、網羅性が高い。類書と合わせて読むのがよいだろう。