【感想・ネタバレ】塔の医学録 ~悪魔に仕えたメイドの記~【電子単行本】 1のレビュー

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RN
2023年12月07日

 主人公ヘカテーさん、リバースはダイジョブだったかな。人体の不思議展のカタログを前にご飯を強要されたようなもの…… 
 モロモロ心配が先に立つけれど、兎にも角にも面白かった! 絵も丁寧に描かれていて読みやすかった。ヘカテーさんの三つ編み可愛い。解いたら平安女性のように引き摺る位に長いのだろな。可愛い...続きを読む
 舞台は12世紀のヨーロッパ。1巻ラストでヘカテーさんの主ヨハンさんが外科医学を志した理由が明らかに。これはもう当時の教会と全面戦争の予感しか無く。次巻以降もめちゃくちゃ愉しみ。
 12世紀だと、魔女狩りや魔女裁判で教会が先鋭化し過激化するよりも随分と前の時代。けれども魔女信仰や悪魔崇拝はあった時代でもあったかと。どのように物語が進むのか、とてもとても愉しみ。
 ターヘル・アナトミア、日本では解体新書、この解剖学の書は中世(暗黒時代)を経て、18世紀中頃にドイツで出版されたもの。科学的思考を持ったヨハンさんがヘカテーさんと共に、12世紀にどこまで出来るのか、その点も愉しみ。
 外科医学を志すヨハンという彼の名前に、ターヘル・アナトミアへの作者様の敬意が感じられ、なお佳き。
 真名を隠すヴィオラも変じたヘカテーさん。彼女を一人で育てた父の生国は中国の文化圏か。
 次巻はよ。

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