【感想・ネタバレ】仮面劇場のレビュー

あらすじ

瀬戸内海のまっただなかに木の葉のように浮かぶ一艘の小舟。だが、その上にしつらえた大きなガラスの柩の中には、一人の美少年が身動きもせず横たわっていた! 助け出された少年が盲聾唖の三重苦とわかった時、ひどく同情した富裕な未亡人が彼を引きとった。しかし、それが恐ろしい連続殺人事件の発端になろうとは……。無気味な背景に潜む見事なトリック。横溝正史の傑作本格推理、他2編収録。

カバーイラスト/杉本一文

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Posted by ブクログ

うーん、さすがにネタ的に、最近の復刊ラインナップには入ってないか^^;
盲聾唖の美少年がガラスの棺に入れられて、瀬戸内海の波間を漂っているという、どんだけ耽美やねんという幕開け。
殺人事件があり、探偵も登場し、ミステリの体裁はとっているものの、ミステリ、冒険小説、耽美小説を、けして器用にではないけれど、作者らしい美意識で繋ぎ合わせた傑作だと思います。
なんと言っても終盤が素晴らしい。詳しく書くとネタバレになるので書けないのが悔しいけど、とにかく芝居のクライマックスさながらの描写、スピード感、視覚的な美しさ。そして、闇。
古くささや端々の整合性には目をつぶって、芝居を見るように楽しむのがいいんじゃないかと。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

生まれて初めて読んだ、横溝小説。妖しさ不気味さ、子供心にそんなものに惹かれた。
しかし、雰囲気だけではなく、ちょっと反則気味とは言え意外な犯人、凶器の隠し場所など、十二分に謎も登場する。
そしてこの後ミステリにはまり、性格が急カーブを描いて内に籠るようになった(笑)。

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2009年10月04日

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