【感想・ネタバレ】異形の敵 中国のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

櫻井よし子著。
中国がいかに危険な思想を持ち、周辺国と相互理解できないか、を余すところなく描く。週刊新潮の「日本ルネッサンス」をまとめたもの。2021年以降のコラムを集めてあるが、それぞれの記事について、注釈をさらに加えてある。それくらい中国情勢は激しく動いた。
3期目の書記長任期についた習近平。習の、「中国はこうあらねばならない」という大中華思想は他国とは相いれない。特に日本が期待する、友好はすでにどこかに消し飛んでいる。
日本は韓国軍のロックオン事件で韓国との緊張が高まったが、中国軍が台湾をはじめ東南アジア各国に対して行っている非道に比べればかわいいもの、と映る。そして何より、ウイグルやモンゴルで行っている弾圧と粛清。
ここまでで中国には民主はなく、独裁者の下、自国の利益のみを追求する行動原理が描かれる。
この本の中にはあまり触れられていないが最近の中国の不動産市況の不振から始まる経済の停滞が習にどのような判断をさせるか。
台湾有事となった際には、まず日本にある米軍基地と自衛隊基地が叩かれる。中国軍は撃退されるが自衛隊と米軍にも深刻な損害が出る、とする。
中国の封じ込め、待ったなしの状況。 

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2023年09月07日

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