あらすじ
目覚めたら古代日本の神様だった!
誰もがその名を知る『古事記』の
誰も知らないメッセージ
◆チャンネル登録者45万人超!
今もっとも深く神話を語るYouTuberが「シン訳古事記」の教えを引っ提げて鮮烈デビュー!!
バーテンダーのサムは、仕事も人間関係もズタボロ。
ある日、常連客とのトラブルに巻き込まれて命を落とす??。
目覚めた彼は、『古事記』の世界で神様として転生していた!
しかも転生したのは、いじめられっ子の下っ端神様・ナムチこと後の大国主。
元の世界に戻るために必要なミッションは、
『古事記』の世界で“日本建国”を成し遂げること!?
◆魂が成長する令和×神話の超感覚ストーリー!
大国主が国づくりに込めた思い。
イザナギとイザナミが成し遂げた真実。
スサノオが探していた後継者。
この国に受け継がれてきたもの、受け継がれなかったもの……。
『古事記』に込められた真のメッセージを超訳!
この物語は、現実に向き合う勇気をくれる。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「現実に向き合う勇気をくれる」物語です。
実際、私は読みながら、魂が震える感覚があり、
読み終わった後、「自分の目の前で起こっている現実と向き合う」という勇気が湧いてきました!
本書の中でも触れていますが、
「自国の歴史を知らない民族は例外なく滅びる」
という研究結果もあるようです。
こちらの本は、
・歴史好きの方はもちろん、私のように、最近興味が湧いてきた、という方
・ファンタジー好きな方
・自己成長を求める方
にオススメです(^-^)
読みやすいので、小学生でも楽しめると思います!
学生時代は、日本の歴史にそんなに興味が湧かなかった私ですが、
「今後の自分の人生」や「子供たちの人生」を真剣に考える中で、
「日本の歴史」を通して、知恵を得ることが、とても大事だと感じるようになりました。
そこで、日本最古の歴史書といわれる「古事記」にも興味が湧いて、
まずは絵本から読み始めたのが去年でした。
それと同時に母や友人から紹介されて見始めた、神話系YouTube 「TOLANDVLOG」を見るようになり、メンバーのサムさんが書いた、この『古事記転生』が、どんどんに気になり、去年(令和5年)の秋ごろに読み、感動して涙を流しました!
私にとって、ドンピシャなタイミングで、ドンピシャなメッセージを、
本書から受け取ることができました!
Posted by ブクログ
これは英雄の物語ではない
誰もが英雄ではいられない
それでも誰もが戦っている
それでも誰もが生きている
和を以て尊しとす
種-みらい-を見つめる眼差しがある
※
以下、ネタバレを含みます
感想というより、個人的な雑記となります。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
ああ、装甲悪鬼村正を最愛の書と仰ぐわたくし、感激の一冊でした。こういう歴史が本当にあったのかもしれないと思わせる一説です。
しかも、1%の手がかりを頼りに自分自身に問い、気づき、思い出していくという経緯は、これまたわたくしの人生を彩り豊かにしてくれたRewriteの描写にそっくりです。つくづく、魂の大切なことを伝える役目を受けた人は、似たようなことを思うものなのだなぁと感動しました。
影響された何かが同じということもあるかもしれませんが、人はどんな時代でも、どこにいても、似たようなことを思いつくという方が、遺伝子や魂、無意識の世界に近い何かを感じられる気がします。
種をすぐに食べても、腹も満たさず、誰も救えない。だから、作物が実る未来を夢見て、人や自然や命を分かち合う幸せを祈る気持ちが大切だと教えてくれる大国主の願いは、すてきだと思えます。
「俺は、憎しみだけでは、殺せない。
憎しみでは、誰も救われない。
俺が人を殺してきたのは、
人を殺してでも____
人を救いたかったからだ」
湊斗景明さんの願いによろしく、兄を殺さない決意をしたサムさんは、現在時点でも、古事記時点でも、他人を卑しみ己を貶める因果を克服しました。戦いをこそ志向する人は、本来救えない狂気のようなものですが、そんな『魔王モード』すら救える、愛の技があるのなら……誰も殺さずに、未来を明るく出来ます。景明さんが救いたかった最愛の人こそ、まさに魔王そのものであったことを鑑みても、そこも繋がるとは、偶然にしては凄すぎる一致です。
ああ、景明さんが誰も殺さなかったなら。たとえ最愛の人を救えなかったとしても、殺さなかったのなら……どうなっていたのでしょうか。そのときは、三世村正と出会うこともなかったのでしょうが、人並みに幸せなだったろうとは思います。
サムさんはスクナヒコを生かすことは出来ませんでしたが、彼の心には最期への納得があり、死を嘆いてはいませんでした。どこまでも、彼が彼らしく、やさしく生きられることを願っていました。このあたりも、光をはじめとした、景明さんを愛するすべての人が、彼の罪悪を赦し、生きていてほしいと願った姿に瓜二つすぎて……正直驚かされるばかりです。装甲悪鬼村正の多大な哲学が、こんなにも読みやすい本で一冊に収まっているかのような。
あまり大袈裟に言うものではないかもしれませんが、推し活に馴染む方にあえて沿って例えますとすれば、まさしく本書は、私の聖書と言えるかも知れません。
人間の都合が全てではなく、自然と調和する生き方を思い出すこと。収穫の日を、未来を夢見て笑い合って生きていくこと。明るい日々と健やかな幸せへの祈り。まさに、天皇陛下の御心そのものですし、日本人らしさがこれでもかと詰まっています。君が代も、崇拝の歌などではなく、身近な人の健康と幸せを祈る平凡な歌なのです。そういう国柄を、私たち日本人が「なんとなく」「ぼんやり」と想い出すだけでも、1%の可能性が花開き、世界は明るくなっていく気がします。
むしろ、トランプ大統領の登場をはじめとして、世界の方が日本より先駆けて、急速に縄文的価値観に帰りつつあります。
ここから先の日本がどうなるのか、まだ誰にも分かりませんが、それでも、穏やかな祈りと、ささやかな努力を重ねて、明るく生きて参ります。
すてきな感動をいただき、ありがとうございました。サムさんが、私が通っていた大学のすぐそばにいてくれる偶然も、何かのご縁のように思えます。笑
※脚注
①装甲悪鬼村正
善悪相殺という呪いを持った剱冑-つるぎ-を纏う戦士の物語。
憎んで敵を斬ったのなら、愛する味方を殺すべし__この歪な戒律により、独善による正義と邪悪の裁判を許さない、全ての命の尊さを人々に思い出させるための軌跡を描く。
この善悪相殺のモデルとなったのは、エンペドクレスの哲学である。
彼は、愛の力によって結びつき、争いの力によって引き離され、その無限の繰り返しにより、世界の万象は創られると証明した。
フラスコの塩水を火で加熱した場合、塩と水は分たれる。彼らを引き離した火は争いの力であり、悪である。
けれど同時に、空気と水を結び、モヤを産んだ愛の力であり、善である。
ゆえに善悪とは物事の一面にすぎず、自分がどの立場からその物事を見たか、またその解釈にすぎないのである。
本編中にある、成功も失敗も同時に存在し、陰陽とは球体の次元であると例えたタマちゃんの件は、まさにエンペドクレスの哲学と完全に一致する。
②湊斗景明
装甲悪鬼村正の主人公。
最愛の娘は世界を破壊する魔王となってしまったため、彼女が持つ圧倒的な力に対抗する唯一の手段が、呪われた村正、善悪相殺の力しかないため、数多くの、望まない殺人を繰り返してしまう業を背負う。
しかし彼は最終的に、その中途半端を責める男の悪意をきっかけにして、自ら望んで戦っていたことに気がつく。そして、人を何度も殺した自分は、二度と平和を謳うことは出来ないが、それでも自分が人を殺すのは、自分の憎しみを慰めるためではなかったと受け入れていくことになる。
Posted by ブクログ
”この世界の大原則は「自分で気づくこと」”
”人とたくさん話してたくさん話を聞いて、自分の「目」を増やせ!
目が少ないと、その目に入る人しか褒めないし認めない。
目が増えれば増えるほど、人のいいところがいっぱい見つかって人生が豊かになる”
”全ての出来事に成功も失敗も同時に存在しているから、その療法を見ることが大事”
”たくさんの人に「疑問」を与えることが大切。考える機会を与えること”
Posted by ブクログ
読みやすくて面白かった
古事記読みたくなった
章の終わりのところで重要なメッセージが書かれていて振り返りつつ見れたのも良かった
面白そうで買ったけど割とメッセージも刺さって自己啓発的な感じにもなってよかった
Posted by ブクログ
人間ってのは難儀な生き物。勝手に思い込んで想像して妬んで憎んで。
けどそれは大昔の神様たちも同じだったらしい。
向き合って、受け入れて、感謝する。物事は球体。陰も陽も全てはひとつ。受け入れて進んでいく。自分はどうしたいか。
途中から自己啓発本のような気もしてきたけど、古事記の複雑なカミサマたちの顛末をエンタメ小説風にスラスラ読めたのは良かった。
前に古事記の本も読んだけどあまり入ってこなかったとこもあったけど、あの本ももっかい読みたくなった。
やっぱり僕らは忘れ去っているし思い出さないようにされてるのかなぁ。
知るべきだ。
すらすら読める
活字が苦手な私が二時かからずにすらすら読む事が出来たほど良かったです。現世と転生の中でカルマに氣が付いて赦すを学んで行くのが凄く良かったです。この本を読んで、多くの人が愛に溢れた世界を作っていけるといいですね。サムさん良いお話をありがとうございました。
Posted by ブクログ
古事記をベースにした自己啓発的な話で、面白く読めた。
印象に残った言葉は次の言葉。
「目が増えれば増えるほど、人のいいところがいっぱい見つかるから人生が豊かになるって」
Posted by ブクログ
あんまり読んだことはないですが、ゾウのシリーズを彷彿とさせる作風でした。
こんな風に何かを教えられる作品だと思わずに手に取ったので、思いのほか興味深く読めました。
メッセージ性はいたってシンプルですが、古事記と絡めて話が進んでいく作風が個人的には好きでした。
古事記や日本神話にそこまで知識はありませんが、楽しく読めました。
Posted by ブクログ
■読みやすさ
会話調が読みやすい。
作者を連想させるキャラ設定も感情移入しやすい。
■面白いかどうか
古事記を、分かりやすく伝えてる。
小説にして異世界転生ものにしてと読書に、読ませたい仕掛け頑張ってる。
■人生の糧になる
自分で気付かないといけない
目の数を増やす
は特に参考になるな。
■作家について
イベントも買いました。
日本人で良かったと思わせてくれる。
アジテーションモノとして重宝してます。
■本棚に残したいか
残しましょう!
Posted by ブクログ
古事記は何回読んでも内容が頭に入ってこなかったけど、この本は凄く読み易く面白かった。読み終えてすぐ、NHKのドキュメント72時間で島根県黄泉比良坂が舞台でたまたま観て実際あるんだ!と驚きました。
Posted by ブクログ
audibleで聴読。古事記入門として、分かりやすいと感じた。古事記の登場人物に憑依して進む物語や、物語を天から眺めるような視点で書かれているので読みやすい。いわゆる異世界転生先が古事記だったという感じ。スサノオの印象が割と残るくらいには、よく出てきた。日本の神様は、全知全能ではなく、人間らしく、失敗したり成長するんだなぁと思った。
Posted by ブクログ
歴史を考察するYouTubeチャンネル“TOLAND VLOG”の語り手サムさんの著書。
日本神話の大国主に転生し古代と現代を行き来しながら、国作りとは何か生きるために大切なことは何かを学んで行くストーリー。
成長って他人より上に立つことじゃないって気づかせてくれる一冊でした。
日本神話好きとしてはもう少し謎解き要素がほしいところだが、日本神話好きなんてほんの一握りしかいないだろうし、これくらいがちょうどいいのかも。
Posted by ブクログ
軽快な文体で面白く分かりやすかった。
自然に感謝して仲間と繋がる暮らしって原点にして最高だったのでは…?現代では薄れてきているけれど。
本当にやりたい事って分かっているけれど一歩を踏み出せないものなんだよなぁ…
Posted by ブクログ
読み始めは古事記を絡めた自己啓発本か〜
と言う印象で何となくパラパラと読んでいたが
意外と面白かった。
「分かったような気がしてるだけで、実の所は何も理解しようとして無かった」
いい言葉だ。
Posted by ブクログ
古事記を読んだことが無いので、本書においてどこまで深掘りされているのか分からないが、古事記の入り口としては読みやすい本だと思う。名前くらいは知っている神様の関係性などを物語にうまく落とし込めていたところは良かった。ただ、転生モノなどライトノベル的な面白さを求める方にはおすすめできないかな。物語として読む分にはかなり稚拙。自己啓発目的ではおすすめ。
Posted by ブクログ
「古事記」の一部分を上手く切り取って、現世と交えたお話し。とても読みやすかった。
TOLANDBLOGは好きで、ユーチューブで時々見る。
一遍ごとにメッセージが込められてるから、それも楽しめるかも。
原点回帰という言葉が頭をよぎる。
完成形ではなくて、創っていく過程が面白いのだと思う。それは人生にも言えることではないだろうか?「種」は至るところにあるのだから。
成長とは過去からの脱皮だし、自分の嫌なところを見つめ、逃げず、超えていくのだとそんなふうに受け止めた。
Posted by ブクログ
年とって日本神話をもっと読みたい欲望が沸いてきて手にとる
昔週末にやってた歴史を おねいさんと ピンクの動物がタイムスリップしながら
子供達に歴史をわかりやすく教える感じ
まずは短かったし
テーマを詰め込みすぎな感がいなめない
ただ神話をより身近に感じた発想は凄い
Posted by ブクログ
軽い内容で一気に読んだ。古事記の世界から自己啓発的な要素を出してくるとは想定外でした。日本の神話は好きな領域だけど、つい忘れてしまうので、時々読むとその度に新鮮な感じがする。
Posted by ブクログ
池澤夏樹訳の古事記を、時々読み進めているが、なかなか頭に入ってこないので、ストーリーとして読み込めていないうえに、やはり読みにくくて進まない。
一方、本書は軽く読み進められるし、あの物語をこんな風に身近に感じさせるストーリーに置き直せるのか!と思わせてくれた。古事記のさわり程度にしかならない内容ではあるものの、サムさんの取り出した箇所のセレクトセンスや、解釈の仕方も感じられて良かった。
本書を読んだ後に、池澤夏樹版古事記を改めて読むと、すんなり読めるし、古事記の世界観の中に飛び込んで読めるようになっていた。これは、驚きでした。
また、本書は太字で学ぶべきポイントが強調されているものの、余りそこにこだわることもなく、テンポよく読み進めていけば、何か心に残って、読後感が爽やかで良かった。