あらすじ
新型コロナウイルスのパンデミックで隔離生活を強いられた16ヶ月間、イラストレーターにして作家のエドワード・ケアリーは、毎日1枚の画(え)を描き、SNSに投稿していった。偉大な作家や芸術家、歴史上の人物、小説の登場人物、さらに人間だけではなく、動物や鳥、植物や建物、風景に至るまで描きに描いた500点ものスケッチと、それにまつわる36篇のエッセイを収録。ケアリーらしさ満載のスケッチ集としても、時代を切り取るエッセイ集としても楽しめる珠玉の一冊。/解説=マックス・ポーター
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Posted by ブクログ
コロナ禍で毎日一つスケッチを書くと
宣言し
人物 架空の精霊 動物達を描き
SNSに投稿
それにしても凄い
人物は表情豊かでなにか
語りかけてきそうな感じ
犬の目や鳥の目
犬は愛くるしいものから淋しいものまで 毛並みまで艶々している
鳥の目と嘴は鋭く野生そのまま
500日で終わったが
これらの作品を10分から1時間半くらいで書き上げたというのにも驚く
人の創造する力は無限だ
無理だけどスケッチしたくなった
B型鉛筆よ永遠なれ
ちびた鉛筆の山の写真が
流れた時間を感じさせてくれる
Posted by ブクログ
幻想的かつユニークな小説で私たちを楽しませるエドワード・ケアリーが500点ものスケッチを描き、1冊の本が出来上がりました。コロナ禍の世界を憂い、時に希望を見出して日々を記録しています。
Posted by ブクログ
小説家のケアリーがコロナ禍のなかで毎日一枚描き続けたさまざまな人や動物の似顔絵と、その日々の記録。
ケアリーと同じく作家である奥さんのはにかんだ笑顔、カルヴィーノの好奇心にきらめく瞳、シュルツのパンクロッカーみたいな眼差し、息子とプーも一緒に描き込まれたA.A.ミルン、ディネセンの次の日にガゼルを描くこと。隔離期間の辛さやトランプ政権の醜さ、BLM運動などの社会的な動きも克明に描きとられているけれど、心に残ったのは瞳にキラッと希望を湛えたような人たちの肖像だった。