【感想・ネタバレ】元素で読み解く生命史(インターナショナル新書)のレビュー

あらすじ

あらゆる物質は元素で出来ており、生物も例外ではない。たとえば、人間の身体を構成する元素は、酸素、炭素、水素、窒素で体重の96%以上を占めるが、これらの元素を組み合わせたところで人間(生命)をつくることはできない。ある天文学者によると、地球に最初の生命が偶然生まれる確率は「竜巻が廃品置き場を通り過ぎたあとに、ボーイング747ジャンボジェット機ができ上がっているのと同じ確率」だという。生命はどうやって生まれたのか。元素はどのようにしてつくられたのか。あらゆる生物の中で、なぜ人類だけが文明をもつに至ったのか……元素が果たす役割から、生命誕生の奇跡と、人類進化の謎に迫る。

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Posted by ブクログ

宇宙の始まりから現在までを元素視点で語る壮大な本なのだが、、、
印象に残ったのは「タコは脳が9つある」とかそういう話。
身近だけど知らないことたくさんある。

人の脳細胞を「記憶媒体」として計算する視点も面白かった。
「1細胞の質量(約2ナノグラム)には、およそ60億ビットの情報が保存されている。」とのこと。
SDカードと比較すると「質量当たりの記憶容量では、ヒトの細胞のほうが大きい。」だそうだ。
例えば自分みたいなアホで勝手に消去される媒体でも同じ容量判定でいいの?というのは野暮な感想なのか。

動物や植物は火を入れると細胞壁が軟らかくなり、咀嚼・消化されやすくなる
→あごの筋肉を最小限にできる
→脳を大きくできた
この因果関係良く理解できた。
逆にゴリラは強力なほおの筋肉が頭頂部につながっていて、頭蓋骨中の脳を収納するためのスペースが奪われてしまっているそうで。

「リソソーム、リポソーム、リボソームの違いに注意。」
に笑ってしまった。
自分にとって恐ろしく不要な知識なのだが、ここに備忘録として残しておく。
「ソームは粒、リソは消化のことで、消化酵素を含む粒がリソソーム。リポは「リピッド」、つまり脂質のこと。脂質からなる粒がリポソーム。リボはリボ核酸、つまりRNAのこと。RNAを含む粒がリボソーム。」

脳細胞に直接音声や画像情報を伝える装置があるそうで、すごいと思う。
聴覚や視覚障害の人は世界変わりそう。

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2025年07月24日

Posted by ブクログ

さらっと読めたが、それゆえ物足りなさもあった。「そのときにたまたま多かった元素を使って生物は進化してきた」というのが面白かった。

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2023年06月09日

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