【感想・ネタバレ】れくいえむのレビュー

あらすじ

死への道はあまりにも近く、生への道はあまりにも遠い……あの太平洋戦争のさなか、ひたすら“立派な軍国少女”になろうと努めた女学生の青春がここにある。激しい空襲をうけ、次々にかけがえのない肉親や友人を失いながら、なお「お国のため、戦争に勝つため」に生きた主人公、大泉節子。彼女の努力の行きつく先は、結局愛をも美をも滅ぼしつくすことでしかない。そのひたむきな純粋さ、無残さが読者の心を深くとらえた芥川賞受賞作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

戦時下を必死に生きた女学生の物語。
横浜の空襲が描かれていて、この時代に生まれなければ平和に過ごせたであろう主人公の苦しみと無念を思い絶句した。
懸命に生きる人々が選んだ道はどれも尊重されるべきであり、そういう世の中であって欲しい。どれを取っても正解がなく、途方に暮れる。
お国のため、戦争に勝つために、家族友人そして自分の体の健康から心まで、全てを捧げなければならなかった主人公が不憫でならない。

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2021年03月11日

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