【感想・ネタバレ】怪談蒐集癖 凶禍の音のレビュー

あらすじ

この男、憑かれている…
とんでもない〈怪談野郎〉があらわれた!

怪談蒐集を趣味に持ち、仕入れたネタを友人の怪談作家に提供していた「私」。
ある時、自分の網にかかったネタと怪談作家の取材したネタが被っていることに気づく。
現在進行形の怪談を「怖いから書かない」と言う友人に「私」は思わず口にしてしまった。
「じゃあ自分が書く」と──。

表題作「凶禍の音」を機に蒐集のみならず書き手になってしまった著者の、恐るべきストック怪談集。
・ブロック塀に囲まれている奇妙な家屋「デスマッチの家」
・近所の地蔵になんの気なしに手を合わせたら…「身代わり」
・仕事に追い詰められていた帰り道、遠くに見えたのは…「楽しそうな通り」
――など、魂の奥に流れこんでくる44編!

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Posted by ブクログ

わー、最後すごかった!
誰か他にも読んで欲しい!!
すごいって言葉は何かほかの言い方に変えたくていろいろ考えてるけどほんま、すごいとしか言えない時がある。
最後の『凶禍の音』が強烈すぎてぜんぶ持っていかれた感じ。
ヤバい土地のはなしはめちゃくちゃ好物なのでヤマダ君側ではないはなしも読んでみたい気持ちはあるけど、これ残穢と同じで同じ怪異につながるめちゃくちゃヤバいはなしってことだと思う。
ワタシは神沼三平太『肉丸』に似たはなしを読みたいと常々思っているけど、この『凶禍の音』も同じ部類にインプットしちゃったかもしれない。
どこの土地のヤバいはなしなのか、全く分からへんけど。
『ゴミ屋敷のラジオ』『ソレ』『彼らの在り方』『飛び去り』『子供っぽかった』『成り格』『余計な世話』『ダイエット・ハイ』『三回』『婆神』『猫』『呼ぶ土地』『本当の噂』『イタズラ』『同調』『悶えるモノ』『黒糸』『空き缶も信心』『しょっこの爺さん』が他に響いた作品でした。
次の本も楽しみにしたい作家です。

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2023年10月18日

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