あらすじ
一九八七年三月三十一日、国鉄分割民営化前夜。国鉄名古屋工場には、保線区軌道検査長・十河拓也たち、国鉄職員が集っていた。意気消沈する彼らだったが、零時ちょうど、工場設備と一緒に、永禄三年にタイムスリップしてしまう。そこは今川義元お尾張侵攻を目前にした戦国時代。十河たちは生き延びるため、織田信長に協力することに……。国鉄マンは戦国の世で何ができるのか!? 戦国時代の歴史が、「信長の鉄道」で大きく変わる。圧巻の鉄道エンタメ小説!
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Posted by ブクログ
何気なく手に取った本だったが非常に面白かった。
過去、信長系の本は沢山呼んできたけど凄く特徴を捉えている。
信長は天下統一は出来なかったけど、非常に頭がキレる人物。やはりこの書籍においても鉄道の重要さを誰よりも早く理解し、その有効性を最大限に活かすシーンが描かれています。
実際には明智光秀という要因があって天下統一出来なかった信長。この物語が本当にあったなら、きっと天下統一していたんだろうなぁと思わせる一冊です。
信長一味および國鉄職員十河とその部下等のこれからが見たい
Posted by ブクログ
著者初読。民営化直前の国鉄職員が織田信長の時代にタイムスリップするお話。桶狭間から洲俣攻略までの期間。設定が面白い!最初は鉄道用語が入ってこなかったけど、すぐに慣れて楽しめた。永禄3年と言われて西暦1560年だと分かるあたり、えぇっ!?ってなる部分もあるけど、そういうのがあり得ないと思ってしまう人はこの本は避けた方がいいかも。自分の仕事にこれだけ情熱を持って取り組める人ってかっこいいと思う。
Posted by ブクログ
時は1987年3月31日、国鉄民営化の前日、
つまり国鉄最後の日のカウントダウンを
詰め所で各々複雑な気持ちでテレビを見ていた
保線区の人たちが突然、信長のいる戦国時代に
タイムスリップしてしまった。
「戦国自衛隊」は戦国武将たちと一緒に戦うんだけど、
信長鉄道の主人公たちは国鉄マン。
戦うことはできないから、線路を敷いて
信長軍の後方支援にあたって勝利に導く。
タイムスリップ物って戦国時代のしかも信長との関わりの話が多いね。
過去にタイムスリップしたら、未来に影響を与えることをしてはいけない。
でも、結果さえ同じなら桶狭間まで鉄道を敷いたっていいよね。
とにかく信長に勝ってもらわなきゃ困るっていう発想が面白い。
Posted by ブクログ
国鉄の保線職員らが戦国時代にタイムスリップするお話で、真桶狭間線という文字に衝撃を覚えたが、鉄道による大量高速輸送によって信長の覇道を助ける、怪作と言っていいだろう。
Posted by ブクログ
出オチ感あるタイトルでしたが、思った以上に楽しめました。
続くかどうかわかりませんが、信長が「本能寺の変」で死ぬのかどうかがも含めて、普通に続きが気になります。
女性が一人も出てこないのも潔くてよかったです。