あらすじ
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これ一冊で女の子の体の一生の見通しがたつ。
“生理”とは、“妊娠”とはどういうものなのか、
子どもにうまく伝えられますか?
生理、思春期、妊娠・出産、更年期…
女性の体で何が起きているのかを、
日本でもっとも有名な産婦人科医・宋美玄先生が
科学の視点で、子どもに寄り添いながら解説します。
マンガとともに構成されていて、おもしろく、わかりやすくなっています。
また、「ナプキンの持ち運び方法」「生理痛がつらい」など
人生のステージごとでの悩みやトラブルの解決法を紹介。
プライベートゾーン、体の自己決定権、LGBTQ+など、
大人が女の子に伝えるべきすべてを凝縮した唯一無二の本です。
これ一冊で、一生の見通しがたち、人生を主体的に生きる手助けになります。
大人の学び直しにもなります。
※この作品は一部カラーです。
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Posted by ブクログ
良書!
こども向けに描かれているが、大人が読んでも改めて自分の身体のことを考えるいいきっかけになる。
本の構成としては漫画7:コラム3くらいかな?
監修は宋美玄先生。
テレビのコメンテーターとかXで有名な方で、数々の著書も執筆されている。
生理がくる前のお子さん、性教育を学びたい方、妊娠出産の基礎的知識を知りたい方はぜひ読んで欲しい。
内容は生理・性的同意・妊娠出産など女性の一生に起こりうる出来事をわかりやすく噛み砕きながら説明したもの。
作中で知り合いのお姉ちゃん・莉緒ちゃんが性的同意について主人公の小学生・はるなちゃんに説明しているシーンがとっても現代的だなぁ、としみじみ思う。
性被害も多い現代、この考えは非常に大切であるし、困ったことがあったら周りにいる大人に相談をして欲しいと切実に願う…。
(大人側としてはそこに至るまでの信頼関係の構築が最重要ではあるのだが)
また胸を打ったのははるなちゃんが未婚の叔母、マリに自分の子どもは欲しかったかと問うシーン。
『自分の人生は自分で選択して それを正解にする努力をしていくんだと思うな』
時に後悔することもある選択。
特に周りと比べがちな結婚妊娠出産については、時間のリミットや金銭的負担など踏まえた上で、自分で最善を選ばざるを得ない。
それでも、自分の選択が正解だったと胸を張って生きていく女性が増えていくことを願うばかりだ。
そして、それを容認する社会であることも。
上記に関連するトピックとして、「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」が取り上げられていた。
…が、恥ずかしながら自分にとっては初めて知った言葉である。
日本語にすると、「性と生殖に関する健康と権利」とのこと。
要するに、子どもを産む・産まない、何人産むか、いつ産むかなどを女性が自分自身で決める権利があるという考え方らしい。
至極当たり前のことのように思うが、それを主張できるようになったのは最近のことであることは歴史を学ぶ者にとっては周知の事実だろう。
全ての人が自分の身体のことを自分で決める権利があるということを心に刻みたいものだ。