あらすじ
卵生生物の生殖をケアする”孵化コーポ”でバイトする美大生のうみは、才気煥発な同級生みみが抱える「生まれたくなかった」意志に触れ――。中原中也賞受賞の気鋭の詩人による初小説集
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Posted by ブクログ
わたしは水沢なお先生より、綺麗なことばを使う人を知らない。
表題作の「うみみたい」がとても好き。
理解するのが難しくて、うまく受け取れていないところもたくさんあるけれど、それでもこれは途方もなく大きい愛の物語だと思った。
心に響く言葉が本当にたくさんあって、むずかしいけど、大好きな1冊になりました。
Posted by ブクログ
大好き。
うみとみみがお互いに分かり合えないことがあって、でもお互い大切で大好きで想いあっているのが沁みた。水面に反射する光みたいに言葉たちが乱反射していて、綺麗だった。ずっと暖かくて美しい光と水を眺めている気分だった。産むことと産まれることは深く考えると苦しくてしんどくなってしまうテーマであるけれど、そのしんどさや切なさも暖かくて愛おしい気持ちにさせられた。ありがたかった。
Posted by ブクログ
表紙に惹かれて購入しました。個人的には少し難しかったです。ですが、詩人の方が紡ぐ言葉はとても美しくて、こんな表現もあるんだな、こんな風に見えている人もいるんだなっていう新しい発見もあって、今までに読んだことのない新しい本に出会いたい方に読んで欲しい1冊だなと思いました。
Posted by ブクログ
「美しいからだよ」のどこか退廃的で不思議な世界観がすごく好きで。
「うみみたい」は小説の文章量になることで少し世界の輪郭が濃くなったような、でも掴みどころはなくて、この人の目には世界がどう見えているんだろうともっと知りたくなる。
宮崎夏次系さんが大好きなのだけど、世界観に少し通じるものがあるなあと思った。