あらすじ
信じていた相棒ニムが悪魔と知り衝撃を受けるジグ。一方ニムは、魔王たちの住む〈夜明けの館〉へ単身乗り込んでゆく。自らの過去と向かい合うために…人と神と悪魔の物語、大転換!!
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Posted by ブクログ
ニムとヘルムトが中心となって展開される3巻。
個人的にはニムの魅力がより一層深まり、ヘルムトの中の男の人の部分を垣間見ることができた。様々なことも明かされ読み応えのある1冊だったと思う。
アンゲルを召喚させ戦うことで背負うリスクが容赦なく突きつけられて、それでも戦うことからは逃れられない苦しさが伝わってくる。
そして悪魔である素性を明かしジグと喧嘩別れをしたニム。
依頼を受け自分と同じ悪魔に戦いを挑む。
その姿は彼の飄々とした中にある優しさにも見えて、代償を要求する容赦のない行動からは狂気が感じられた。
二つの側面が絡み合うような雰囲気が彼の魅力。加えて彼の過去もほんのりと語られ彼の魅力は深まった。
ジグは師との再会を果たしたりヘルムトの不器用な優しさと、苦悩などもあったり登場人物それぞれの心が揺れたような気がする。
終盤で起こる惨劇は衝撃的な展開。
次巻で完結だそうなので、続きを楽しみに待つ。
Posted by ブクログ
巨大な金属製のバケモノ,アンゲルと対等以上に戦う神獣.
空に繋がれた鎖を断ち切られると
どうやら召喚者にダメージが行くらしい.
そしてすべての鎖が破壊されると….
今回は黒衣の暗殺者で大蛇の悪魔だったニムがメインですね.
飄々と生きているような彼のなんだかんだ.
どんどん悪魔も出てきてアレ.
しかしホントに救いがねぇなぁ.
どうやら次が最終巻だそうで
どういう結末に落ち着くのか.
もうここまで来たら最後全てがおじゃんになる系のエンディングが.
Posted by ブクログ
新月が昇るまでシリーズの3巻目。
毎回そうなんだけど、登場人物が片っ端から死亡フラグを立てまくっていてつらい。
特に今回は表紙とあらすじを見た時点で「シヴルは運を使い果たした!!」と絶望した。深読みし過ぎでしょうか。
もはや誰一人助かる気がしない。でもそこが良い。そういうシリーズ。
著者の前作の世界観とリンクし始めて、ますます目が離せない。