【感想・ネタバレ】堕悪-DARK【分冊版】 1のレビュー

叶精作 / 伊月慶悟

都内・某所の店で警部補の「犬飼圭司」は張り込みをしていた。すると、ターゲットの男が現れて店内に入って行く姿を確認。後をつけようと動きだすと、麻薬捜査官が現れて強引にターゲットを横取りされてしまう。納得いかない犬飼だったが、店の外で待っていると数発の銃声が！すぐに裏口にまわるとターゲットを発見し格闘の末、現行犯逮捕に成功した。…しかし、取り押さえた際に犯人は犬飼のポケットに『謎のUSBメモリー』をひっそりと入れていた。そのUSBメモリーの力によって、その後に犬飼は全てを失ってしまい…。人生の絶望を経験した犬飼は警察組織の良犬から一匹狼の餓狼として、金・権力を手にして堕悪な支配者になる為に動き出す…！！

[じゃがいも · ★★★☆☆]

叶精作の華麗な絵柄

信じていた人たちに皆裏切られてゆく主人公の悲哀をとても良く感じることができる。ストーリーの大筋は悪くないが、そこに至る経緯がやたらとスピーディーで安易な展開のような気がする。そのようなストーリー展開よりも叶精作の華麗な絵柄を楽しむほうが良いような気がする。デジタルツールを使っているのだろうがリアル感たっぷりの躍動している絵柄は大変に良い。