【感想・ネタバレ】別人「群ようこ」のできるまでのレビュー

あらすじ

「ヨメにいくか? 働くか?」といったら答えは明白。卒業間際に必死で職探し、やっと代官山の広告代理店にすべりこみ。カッコいいお勤めと思ったのに、残業時間はものすごく、上司ときたらいやらしい。「こんな会社やめてやる!」。転職を重ねること六回目、遂に落着いた先が椎名誠、目黒考二、沢野ひとしの「本の雑誌社」。苦情電話と台帳相手に、留守番ひと筋のイライラを原稿用紙にぶつけて解消するうちに、いつの間にやらエッセイストになりました。

...続きを読む

作者が大学を卒業してからエッセイストになるまでの5年間のお仕事奮闘記。
特におすすめなのは、前半の広告代理店時代。代官山OLってかっこいい!と思って入社したのに、現実は非人道的な残業時間とエロ上司。同僚の女の子はストレスで10円ハゲが二つもできてしまう最悪な職場だった!
大笑いしながら「ああ、私はこんなブラック企業に入らなくて良かった」と心から安心するのですが、どこか他人事と割り切れなくてふと悲しくなってきてしまう。時代も違うのにこんなに感情移入しちゃうのはなんででしょう。いつの時代も女子が思うことは同じということでしょうか!?

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

執筆家としての「群ようこさん」ができるまでの自伝本的エッセイで
広告代理店から始まり、職を転々としながらどうやって
今の群さんが生まれたのかももちろん、昭和60年に書かれた本なので
ワタシがまだ子供で知らなかった大人の目線での60年を見れたのも
すごく興味深く、おもしろかった。

「本の雑誌」の熱心な読者から、働く側になった幸せと苦悩、
物書きとしての道を見出してくれた母的存在の西村かえでさんとの出逢い、
「群ようこ」というペンネームになったいきさつ。
群さんファンとしてはたまらないエピソードも満載でした♡

中盤までは苦しくて苦々しい会社でのエピソードが続くので
ちょっと読み進めるのがつらかったけど、広告代理店時代の電話応対で
「いつもお世話になっております」と「こんにちは」が
慌ててしまって、「いつもこんにちは」と言ってしまった
エピソードなど、群さんらしい軽快なテンポでタイムスリップした
昔の日本の背景も体験できて楽しい1冊でした。

「本の雑誌」もその当時の椎名誠さんの本も合わせて読んでみよう!
と新たな楽しみももらいました[*Ü*]

0
2013年07月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

群ようこさんといえば映像化された「かもめ食堂」や「パンとスープとネコ日和」の、ほのぼのしたおしゃれイメージが強かったので、エッセイを読むと意外な内容で驚かされます。
ずいぶん前のエッセイですが、今読んでも十分面白い。

0
2025年05月12日

「エッセイ・紀行」ランキング