【感想・ネタバレ】女らしさは誰のため?(小学館新書)のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「女らしく」と言われることに抵抗がある女子校出身者のわたし。
やはり「らしさ」とは、社会が与えた役割と権力の差。

さらに最近感じていた、「女同士で悩みを共有する方が難しい」ということについて。
既婚未婚、仕事のあるなし、子の有無、妊活…ライフステージの分かれ道にいると、女だからこそ共感し合えないのだ。
そもそも性別が同じ=生活がほぼ同じ、という時代ではないし、そうなる必要はない。

■引用
・私が女に生まれてよかったなと思えることの筆頭は、皮肉なことに社会からあまり期待されないで生きてこられたことなんです。
・男女問わずみんなに好かれる「いい子」になろうとすると、自己決定権を手放しがちになるんだよ。自分の意思より親や社会の期待を優先して、職場では同僚から嫌われないように、上司の機嫌を損ねないように振る舞う。割を食っても、頑張る。
・女は一枚岩じゃない。でも、それでいい」という認識が広まるのは、多様性のある社会を目指すのに必須。ただし、注意も必要
・性差と言われている「らしさ」の正体は、役割と権力の差が生むものがほとんど。立場が人の発言や行動を作る
・結婚して夫のために生きることも、子どもを産んで子どものために生きることも選べなくて、そんな自分は利己的だと思ってずっと苦しんでいた。そんな自分が生きていていいのかなみたいな自信のなさがあったんですね。でもあれも今思えば、女らしさが解約できなかったからであって、私のせいではなかった。

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2024年01月18日

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