【感想・ネタバレ】百合にはさまる男は死ねばいい!? 5巻のレビュー

斬新で大胆なタイトルとは裏腹に、繊細に揺れ動くキャラクターの心情表現が描かれた作品です。

心から音楽とトランペットを愛し、毎日真面目に練習に励んでいた片桐千早。そんな彼女の前に突如転校生として現れたのが、音楽一家で生まれ育った音楽エリートの相川響でした。
性格も境遇も全然違う二人ですが、接しているうちに互いのことが大切な存在になっていきます。しかし実は、相川は敷かれたレールの上を歩くことに内心息苦しさを感じていました。音楽を愛している片桐にはこんな自分の姿を見せたくないと葛藤しているとき、相川に一目惚れしたという男、日向尊が近づいてきて……!?
そう、この男こそが百合にはさまる男です! 日向の登場をきっかけに、片桐と相川の仲は拗れてしまいます。

お互いのことを誰よりも想っているはずなのに、見事なまでにすれ違っていく不器用すぎる二人に目が離せません。「一人で抱え込まずにちゃんと話し合って!」と願いつつも、「相手のことが大切だからこそ話せない」という気持ちにも共感できてしまうのが切ないです。そんな二人にうまくいってほしいのに、読み進めているうちに日向のことも段々憎めなくなっている自分に気付いてしまいました……。
部活、進路、友情、そして恋愛……高校生たちの青春が詰まった作品です!

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