【感想・ネタバレ】百合にはさまる男は死ねばいい!? 4巻のレビュー

斬新で大胆なタイトルとは裏腹に、繊細に揺れ動くキャラクターの心情表現が描かれた作品です。

心から音楽とトランペットを愛し、毎日真面目に練習に励んでいた片桐千早。そんな彼女の前に突如転校生として現れたのが、音楽一家で生まれ育った音楽エリートの相川響でした。
性格も境遇も全然違う二人ですが、接しているうちに互いのことが大切な存在になっていきます。しかし実は、相川は敷かれたレールの上を歩くことに内心息苦しさを感じていました。音楽を愛している片桐にはこんな自分の姿を見せたくないと葛藤しているとき、相川に一目惚れしたという男、日向尊が近づいてきて……!?
そう、この男こそが百合にはさまる男です! 日向の登場をきっかけに、片桐と相川の仲は拗れてしまいます。

お互いのことを誰よりも想っているはずなのに、見事なまでにすれ違っていく不器用すぎる二人に目が離せません。「一人で抱え込まずにちゃんと話し合って!」と願いつつも、「相手のことが大切だからこそ話せない」という気持ちにも共感できてしまうのが切ないです。そんな二人にうまくいってほしいのに、読み進めているうちに日向のことも段々憎めなくなっている自分に気付いてしまいました……。
部活、進路、友情、そして恋愛……高校生たちの青春が詰まった作品です!

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ばっっっちり百合です

4巻のレビューまで見てくださっている方は既にご存知かもしれませんが、この作品に「百合にはさまったから死!!」となるような、言動に難のある男性キャラクターは出てきません。男が出てくる百合が好きな方には本当におすすめです!

4巻終盤に収録されている、47話からの深海森園メイン回が大好きです。森園先生は本当にすてきな大人で先生だなぁと…。お互いに光となっている深海先生と森園先生の関係性、完全に沼なので、社会人百合やら導きやらというワードに反応する方は4巻までぜひ…! 私は深海森園から本格的に百合はさファンになりました。

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2024年01月24日

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