【感想・ネタバレ】経営学とはなにかのレビュー

あらすじ

経営学は、なぜある状況で特定の経営行動が成果を生みやすいのか、その原理を解明する学問です。経営という仕事に役立つフレームワークを提供して初めて存在価値があります。本書は、「経営するということ」を「組織で働く人々の行動を導き、彼らの行動が生産的でありかつ成果が上がるようなものにすること」と定義。そのためには、未来への設計図を描く、他人を通して事をなす、想定外に対処する、決断するという行動がりーダーに求められます。50年以上にわたって日本企業を直視し続けてきた第一級の経営学者が、リーダーの悩みに答える待望の書です。1989年に刊行されたロングセラー『ゼミナール経営学入門』を頂点に達した日本企業のメカニズム解明の本とすれば、本書は失われた30年を背景としてより経営に役立つ実学の大系を示す内容となります。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

構成、内容ともにかなりオリジナルな部分が多い。
が、実務的には本書の内容は参考になる部分が多い。
本書を読み、組織内でアイデアが多く生まれる組織づくりや、メンバー相互の人間的理解を深める仕組みなどに多くの日本企業が問題を抱えていると思った。

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2025年08月10日

Posted by ブクログ

経営学の体系として、
・未来を設計する
  現在の立ち位置(誰のための何者になるか)を設計し、さらに将来どうなりたいかを描く
・他人を通してことを成す
  組織として成果をあげるための影響システム(適切な権限委譲、コミュニケーションと調整のしくみ作り、インセンティブシステム)と自己刺激のシステム(理念の浸透、リーダーが先頭に立って意志を明確にすることによる組織文化の醸成、ヨコの刺激が生まれやすい職場や仕事の設計)を構築する
・想定外に対処する
  コンティンジェンシープランの策定、何を修正すべきかの判断、想定外から得た教訓の体制への組み込み、想定外対処から得たノウハウの蓄積

これらに通奏低音として流れる決断(直感で発想し、論理で検証し、哲学で跳躍する)の重要性。

を提示。

さらに、企業という存在の本質として、
・技術的変換により価値を生み出す存在であること
・カネの結合体であり、かつ、ヒトの結合体であること
・社会に生かされている存在であること
があり、この本質に照らして、適切な技術や情報の蓄積、カネの論理(結果主義)とヒトの論理(プロセスとしてのやりがい)のバランス、社会貢献に対して、未来を設計し他人を動かし想定外に対処して決断していくのが経営者の仕事であるとする。

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2023年08月07日

Posted by ブクログ

筆者の主張をグーグル、ヤマト運輸、たまに川鉄で裏付けるのがこの書の基本構造。経営学は経営そのものではないことがわかる。

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2024年08月11日

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