【感想・ネタバレ】縁切り上等!―離婚弁護士 松岡紬の事件ファイル―のレビュー

あらすじ

夫のモラハラと浮気に耐えられなくなり家を飛び出した聡美が北鎌倉で出会ったのは、縁切寺の娘で弁護士の松岡紬。勢い込んで離婚相談をするも、思いがけないことを言われ……。上手に縁を切る方法、教えます。温かなヒューマンドラマにして、前を向く元気をもらえる、痛快リーガル小説。

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Posted by ブクログ

「縁切り上等」は、本としても上等だ!
ちょっと怖いと思ってしまうところもあったけど、人との縁を切るにはそのくらいの覚悟が必要なんだ。と、納得。

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2025年07月25日

Posted by ブクログ

離婚、というものに昔ほどマイナスのイメージもないのかなと思うが、今の世の中以上に一つの選択肢として抵抗なく書いている小説で、いいなあと思った
一つ一つのショートストーリーの人物の感情描写に納得性があって、すらすら読めた
こういう人、いるんだろうなあ・・・と思う

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2025年05月18日

Posted by ブクログ

新川帆立さんの作品は、今までに何冊か読みましたが、いずれも面白かったですが、本作が一番だったように思います。
主人公の松岡紬弁護士も腕利きではあるのですが、別の作品の主人公である剣持麗子のようなキレキレな感じはなく、むしろちょっと鈍くさいところもあって、その辺がより親しみが持てて良かったのでは、と思いました。
また、離婚という重くなりがちなテーマであるにも関わらず比較的軽いタッチで描かれていますし、法律に関する部分も割と分かりやすかったように思います。

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2025年04月14日

Posted by ブクログ

短編五話。登場人物に順繰りに光が当たる形で、どれも読み応えがあり、世界観も深まる構成でとても良かった。この作品に限らないが、内容もキャラクターも世相を反映していて違和感なく読めるのが本当に素晴らしい。

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2025年01月21日

Posted by ブクログ

初出2022〜23年「小説新潮」の連続5話

鎌倉にある縁切り寺門前の弁護士事務所が舞台で、各話で話者が変わる。

牧田聡美:モラハラ夫の不倫を知って赤ん坊と実家にもどろうとしたが、夫に追いつかれそうになって、たまたま駆け込んだのが離婚専門の弁護士松岡紬(つむぎ)の事務所。無事離婚できて、たまたま事務職員がいなくなった事務所に勤めることになる。

出雲啓介:紬の幼なじみで元刑事、紬に好意を寄せ続け、事務所の1階に専属の探偵として常駐。証拠集めのほか、妻と娘に出て行かれて、娘に会うために保育園に乱入して暴れる依頼人を取り押さえたりもする。

松岡玄太郎:紬の父で東"衛"寺(縁切り寺)の前住職。紬が11才のとき、妻に駆け落ちされた(紬は母を嫌わず連絡を取り続けている)。娘を手伝って、依頼人のための調査に協力して夫の隠し財産を見つけたりする。

松岡紬:子供の頃から恋愛感情がなく、結婚は煩わしいものとして依頼者の縁をスッパリ切っていくが、事実婚の同性カップルの別れ話には法の未整備や、保守的な調停委員に無力感を感じる。

小山田聡美:元夫の弁護士から、うつ病で休職したので月15万円の養育費を5千円に減額をしたいと連絡があり、広島の実家まで会いに行ったが会えず、減額やむなしと思っていると、紬と出雲が調査し、うつ病は芝居で元部下たちと新会社を立ち上げ、実家ぐるみで聡美を騙そうとしていたことを暴く。

『倒産続きの彼女』のような大きな事件はないが、人情も絡みなかなか読ませる町弁ストーリー。

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2024年11月16日

Posted by ブクログ

280ページ
1600円
10月7日〜10月8日

差し迫る危機感や離婚したいという切実な思いが伝わってきた。そんなやつとはさっさと別れてしまえ!と思っても、弁護士に相談して、子どもの将来のことをしっかり考えて、養育費などの取り決めをしておかねばならないと感じた。1つ1つの話がおもしろくて、サクサク読めた。

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2024年10月08日

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剣持麗子のストーリーの中でも、ちらっと活躍していた、
離婚弁護士の松岡紬。

なかなかの個性的なキャラで、
読み進めるごとに、大ファンに!

鎌倉の縁切寺が舞台で、なんと、紬の両親も離婚していたなんて。

ラストでの聡美の夫の、化けの皮を剥がしたシーンは、
あっぱれ!

幼馴染の出雲や玄太郎など、暖かい人たちに囲まれて、
難しい離婚問題に立ち向かう姿、とってもいい。

離婚はとてつもないエネルギーがいるし、
子供がいたら、さらに複雑。
夫婦は他人でも、親子の縁は切れない。
結婚なんて、しないほうがいい・・・と、紬が思うのももっともだ。

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2024年09月05日

Posted by ブクログ

やっぱり新川帆立さん最高!となった一冊。

「離婚」と聞くと、ネガティブでマイナスなイメージだったけど、この本を読むと例えそうなったとしても、紬先生のような人が颯爽と解決してくれそう!って思っちゃった。

構成も、様々なキャラクターの視点で描かれていて、面白かった。

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2024年07月21日

匿名

購入済み

離婚の話でも人物や状況など、いろんなパターンがあっておもしろかった。
読みやすいしシリーズ化してほしいです。

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2023年08月15日

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サラサラっと読めて、後味がさっぱりしている本。同性カップルの話が印象的だった。法律を学んでいた身として法律のあり方について考えさせられた。

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2025年12月05日

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ネタバレ

とにかく読みやすい。この人の本はすぐ読めて助かるというか。恋愛や結婚に興味がない、理解できないという紬先生の気持ちはよく分かる。出雲君がそれをどれだけ分かってるかだけど、そんな人を好きになるなんて気の毒だなぁ。第2話のモラハラ・DV夫がやっぱ一番怖かった。ほんとこんなことをしていながら、自分に非があると少しも思えないなんて。恐ろしい。最後の亮介がうつ病を偽装して、弁護士も騙して養育費を減らそうとしたのもひどい話だ。お母さんの退職金からも取られるなんてやりすぎじゃないかと思うけど。夫から暴力を振るわれ、息子の離婚の後ぬぐいもさせられるなんて。かわいいはずの孫にも会えていないのに。会えない孫のために金を払わなきゃいけないのか。ほんと結婚って恐ろしい制度だ。

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2025年10月26日

Posted by ブクログ

モラハラ夫との離婚から始まり、DVの自覚のない夫からの依頼あり、離婚を急ぎたいご婦人からの依頼あり…と様々な離婚案件が舞い込んできます。

リアリティのある内容でありながら、語り口が軽やかなので暗くなりすぎず、とても楽しく読めました。

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2025年09月06日

Posted by ブクログ

1話目のモラハラの案件、作者は被害経験者なのかと思うほどリアリティに富み、モラハラの実態を描いている。その後の話も興味深く読んだが、1話目の鮮烈さに、エンタメ小説でもこんな描写が可能なのかと、心を打たれた。

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2025年06月29日

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新川帆立さんの本は初めて読んだと思う。
とても読みやすい。
舞台になった北鎌倉の東慶寺も行ったことがあり、想像しやすかった。
登場人物もそれぞれ個性的でドラマにしやすそう。

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2025年06月28日

Posted by ブクログ

読後は気分スッキリ!
離婚弁護士、紬の事件ファイル。

ありがちな不倫が原因の離婚も、
同性婚の現実も、
実にリアルな内容でありながら、
紬の鈍感でストレートな采配により、
前向きな着地点を迎える。

紬の父である玄太郎や幼馴染の出雲君も
肩の力を抜かせてくれる名脇役だ。

明瞭な話と文体で
さらりと法律の専門知識を入れつつ、
しっかりと人の心の動きや優しさも
織り交ぜ、寄り添ってくれるあたり、
読んでいてとても心地よいのだ。

しっかりと地に足をつけ、
前を向いて歩き出したくなる一冊。

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2025年05月27日

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離婚専門の弁護士の話。依頼人のために、ぎりぎりまで力を尽くして、養育費をしっかりもらう、紬先生がよかった。
聡美の元旦那が最低すぎるわ、世の中ではよくあることなのかな?
一概には言えないが、離婚して妻、子供が不利益を被る場合がなんとなく多い気がする。しっかり養育費を払って離婚しても幸せになってほしい
紬先生と出雲くん、うまくいかないのかなー。出雲君の見守る愛もいい。

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2025年05月06日

Posted by ブクログ

新川帆立さんの本はいつもとても読みやすく、こちらの作品もサクサクと進められた。

離婚を専門とする弁護士、松岡 紬のストーリー。離婚、と聞いて、全体的に暗かったら嫌だな、と思っていたが、そんなことはなく。

色々な結婚観もあれば、色々な離婚観もあることを学べた。何が幸せなのか…考えさせられる一冊。

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2025年04月13日

Posted by ブクログ

好きな作家さんなので、サクサクっと読めました。

縁切り専門の弁護士。
私自身も結婚しているので、色々な形の家庭があるよね…と思いながら

先生の言うように「結婚しなくても」という意見は
正直確かに!と思う部分も実はあって

とはいえ結婚した今は、結婚もいいなぁと思ってます!

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2025年04月06日

Posted by ブクログ

やっぱり好きな作家さん。一気読みしてしまった。個性豊かであり得る話ばかりなのだろうと読み進めたが、離婚ってつくづく大変な事だと思う。主人公と脇役の人達が幸せになって欲しいと共感しながら楽しめた。次回作を期待している。

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2025年01月06日

Posted by ブクログ

鎌倉にある縁切寺近辺が主な舞台
横浜とか神奈川東部で土地勘があればなお楽しめそう。

当然女性の縁切りがメインなので男性が読むとちょっと辛いかも
ある意味勉強にもなります

感謝の気持ちなどはちゃんと言葉にして伝えることが大切ですね

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2024年12月19日

Posted by ブクログ

サクサク読めて、面白かった。

新川さんは現役法務のプロなので、離婚関係の法律、同性婚の課題など、とてもわかりやすかった。

弁護士や法務、警察関連の小説として、柚月さんみたいな「登場人物な深み」みたいなのが出てきたら、満点だなぁと、いつも思います。

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2024年12月04日

Posted by ブクログ

紬のキャラがよく言えばまっすぐ、悪く言えばしたたかで好き。出雲くんとの関係性も永遠にこんな感じでいてほしい。
離婚、本当に大変だけど、同性婚の離婚についてはほとんど論じられることないし、これからそういう法整備も考えた方がいいと思う。あと調停委員についても。
リアリティがあって面白かったです。

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2024年10月04日

Posted by ブクログ

離婚専門の弁護士が活躍する物語で5話からなる長編小説だけど1話毎に語り手が変わる面白い作りになっていてあっという間に読み切りました!紬先生と出雲の今後も気になるからぞくへんを期待します!

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2024年09月21日

Posted by ブクログ

この前に読んだ本がなかなか読み応えがありったから、楽に読めるこれを選択。
スイスイと読めて、それなりに面白い。まぁ、それだけではあるけれど。

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2025年11月24日

Posted by ブクログ

新川帆立の離婚弁護士松岡紬の事件ファイル縁切り上等!を読んだ。
鎌倉の縁切り寺の末娘が、離婚専門の弁護士をやっている。
縁切寺は、何度か訪れている。
前に縁切寺の映画を観た。
駆け込むのに下駄でも投げ入れられれば、追っ手から逃れられるとが。
駆け込んでも所持金で待遇も違うらしい。
確かに、お金が無ければ働かないとお寺もただ置いておくわけにはいかない。
なるほどと腑に落ちた記憶がある。
あとはさだまさしの縁切寺の歌が脳内を駆け巡った。
ちょうどこの寺の山門前できみは突然に泣き出してお願いここだけは止してあなたとの糸がもし切れたなら
生きてゆけない
あの日誰かに頼んで撮った
一枚切りの一緒の写真
収めに来ました
縁切寺
君は今頃幸せでしょうか
一度だけ町で見かけたけれど
紫陽花まではまだ間があるから
こっそりと君の名を呼ばせてください
人の縁とは不思議なものでそんな君から 別れの言葉
あれから三年
縁切寺

表紙のイラストは赤い糸をはさみで切っている女性が描かれている。
女性は可愛らしいが小説の中の美人の紬のイメージとは違う気がした。
まあまあ面白かった。
ドラマになってもいいかな。

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2025年07月16日

Posted by ブクログ

離婚に関することはお任せを。
離婚弁護士の松岡紬のもとへは色んな人がやってくる。
モラハラ旦那から離婚したい主婦、妻に出て行かれた夫、熟年離婚に同性婚と様々だ。

家族の形だけ離婚の形もあるんだなとなんだかしみじみ。
1話目の夫にはドン引きしたが、まぁ、みんな色々ある。事実は小説よりも奇なりというように、街中にはこれよりも特異な話がゴロゴロ転がっているのだろう…

紬と出雲の関係は結局どうなるのか…ついついそこが気になってしまう。

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2025年06月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

autumn522akiさんのおススメ
確かにすっと入って面白く読みすっと出てきたな

「3組に1組が離婚する時代」だそうだ。
結婚は勢いでできるけれど、離婚にはすっごいエネルギーがいるよなあ。
キャラ設定が巧みで これも映像化するのでしょうか?

ドラマとかだと面白そう

北鎌倉、縁切寺、元住職のうんちく
どれもストーリーにうまく絡めていた

流石にうまい作家さん

ちょっと入り込めなかったので星三つです

≪ しあわせな 縁切り極意 おしえます ≫

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2025年03月15日

Posted by ブクログ

紬はアセクシャルなんですね。だから結婚とは何か、一歩引いて考えることができるのかな。答えは簡単には出ないですが。
そんな紬が、モラハラ、DV、同性カップルなど離婚したくて縁切寺「東衛寺」に駆けこんできた依頼者のため、すっぱり縁を断ち切ってくれる痛快譚。
しかし紬の方向音痴とだらしなさはピカイチ。片腕となってくれる探偵の出雲と事務員の聡美の存在が好ましいです。
父の玄太郎は、親心なのは分かるけど紬に「普通の結婚」をしてもらい過ぎるのが鬱陶しかった。

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2025年01月12日

Posted by ブクログ

モラハラ、浮気、熟年離婚、同性カップルの離婚、養育費の不払い、離婚にまつわるいろいろな問題がテンコ盛り。
第二話の鷹田の言動にひきまくり。自分のおかしさに気づいていない男の言い訳に、怖っっってなる。
ぶってない、気合を入れるかんじではたいただけ??なんじゃそりゃ(-_-;)
モラハラの人ってこんなかんじの思考回路なのか??
実家依存って何なんだ?と、途中で読むのをやめようかと思ったけど、やっぱり結末が気になって、弁護士はどう判断するんだろう、と最後まで読む。
でも、妻も依存症で、繰り返される万引きと複数人との不倫…。う~ん…。

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2024年08月31日

Posted by ブクログ

面白かった。
ハラハラドキドキすることはないが、安定の面白さと言う感じ。
紬先生と出雲君の関係性も好き。
続編がでることを期待。

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2024年07月28日

Posted by ブクログ

 北鎌倉で有名な縁切寺の1人娘があなたの離婚をお手伝い。
 離婚訴訟を専門とする弁護士、松岡紬の活躍を描く連作短編お仕事小説。

 物語は、各話で視点人物が異なる。
          ◇
 夫のモラハラや束縛に耐えきれずに生後10ヶ月の翔を抱き着の身着のままで家出した聡美だったが、それに気づいた夫の亮介の動きは速かった。妻は実家に帰ると踏んだ亮介が駅に先回りして待ち伏せしているのを見て、慌てて背を向けた聡美の目に映ったのは、縁切寺として有名な東衛寺だった。

 妻の姿をいち早く見つけた亮介が聡美の名を呼びながら駆けてくる。思わず聡美は東衛寺に向かって走り出したが、赤ん坊を抱いた聡美と亮介の距離は縮まるばかり。
 絶望的な気持ちで寺の境内に逃げ込んだ聡美を匿ってくれたのは、20代後半ぐらいの、小柄で清楚な女性だった。 ( 第1話「くやしくば尋ね来て見よ松ヶ岡」) ※全5話。

       * * * * *

 新川帆立さんお得意の弁護士もの。でも新川さんの他の作品とは趣を異にしていておもしろかった。

 まず舞台設定がいい。北鎌倉の縁切寺。  
 駆け込み寺として古くから名高い東慶寺をモデルとしているのは明らかで、年若い弁護士の紬の事務所にも箔をつける役割を果たしています。その事務所も寺の蔵をリフォームしたもので、ますますいい感じです。

 そして扱う案件が縁切寺にふさわしく離婚問題。この設定もいい。
 離婚に至るには精神的にも体力的にもかなりの負担がかかります。藁にも縋る思いで駆け込み寺に逃げ込んでくる女性に寄り添う主人公。ストーリーとしても魅力的です。

 付け加えるなら、各話のタイトルとして東慶寺に絡む川柳が使われているところも洒落ています。
 そしてタイトルの川柳は当然モチーフにもなっていて、とても興味深かった。

 最後に人物設定。
 主人公は松岡紬。東衛寺の1人娘にして絵に描いたほどの美人弁護士です。
 ただし、新川さんはこの紬に3つの個性を設定しています。

 1つ目は、整理整頓が大の苦手であるというところです。
 これは片付け上手の聡美を事務所スタッフに迎える上で必要な個性でした。実際、聡美の活躍や存在感は物語を展開させる上で、大きな役割をはたしています。

 2つ目は、まったくひどい方向音痴であるところです。
 そのひどさはミッション遂行に差し障るほどですが本筋にはあまり関係なくて、笑いを取るシーンで少しばかり役に立っているぐらいでした。

 そして3つ目が、アロマンティックアセクシャルであるというところ。
 恋愛欲求も性愛欲求もまったく持ち合わせていません。

 この3つめについては最初、男女の愛憎問題の最たるものである離婚を扱うのには不向きでないのかと思ったけれど、却って冷静に問題を捌けるという展開なので、大いに納得しました。
 ただし、子どもの頃から紬に想いを寄せ続け、紬の特性を知った現在でも密かに紬を守るためにそばにいる出雲が不憫で仕方ありません。なんとかならないですかね。
 
 その他、前述の聡美に出雲、紬の父僧侶の玄太郎と、紬の弱点を補うメンバーを揃えたところは、さすが新川帆立さんだと思いました。


 ストーリーについては、女性の自立やDV被害、同性婚など、現代的な問題をヒューマンドラマに仕立てているし、最終話はミステリー仕立てなので、読んでいて退屈しない出来栄えでした。

 ただ新川さんの他の作品と違い、主人公が大車輪の活躍を見せない ( その分、聡美や出雲が活躍するのですが ) という展開なので、新鮮さが半分、あてが外れた感半分といったところが読後感でした。

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2023年11月25日

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