あらすじ
「今の愛に生きたいの。今だけでいい…愛する人といたいの」
政治利用される諦念の美女が、ヤクザの男と惹かれ合い、悲恋の物語を紡いでいく――
出会ったのは早咲きの桜が淡色に咲き乱れている季節。
男は、地域一帯を取り仕切っている組長。
女は、現役大臣との婚姻を控えた議員の娘。
生きる世界の違い、身分違いのふたりは運命に導かれるように求め合った。
愛を寸分も理解できなかった組長の男は、不器用に恋を知り、
政略結婚をさせられる議員の娘も、最初で最後の愛に溺れていき――
「離ればなれになろうと、どうなろうと、生涯お前だけだ」
心身ともに最愛の恋人を刻みつけていくふたりだったが…。
感情タグBEST3
泣きそうだった。
「仁義」って言葉が似合いそうなヒーローの日向。
彼はヤクザの組長で女には不自由していないが、ある桜が咲いている頃に偶然出会った志穂という美女とお互いに一目惚れする。
志穂には年の離れた代議士との政略結婚が組まれていて、志穂はほんの一時でも日向との幸せな時間を過ごせたらそれでこの先の政略結婚を耐えられる…と考えていたが、日向の方は何としてでも自分が志穂を救い出して2人で幸せに暮らしたいと考えて大胆な行動を起こすが…。
一見派手で女はより取り見取りで1人の女を愛したことが無いと言っていた日向の方が、志穂にベタ惚れでラストが余計に悲しかったです。
2人がラストのその先に幸せになれたのだと思いたいです。