あらすじ
広告代理店に勤める坂巻里加。仕事のオニといわれているけれど、本当は見知らぬ男とホテルに行ったりもしている。そんな里加のもとに家出をしてきた妹が現れた日、実家から一本の電話がかかってきた。妹をかばおうとした里加に、母は呑気な声で言った。「家が焼けてしまったの」――。その日を境に次々と起こりはじめた怪事件。ねらわれているのは、私? 里加は次第に追い詰められてゆく。都会の十字路、偶然の出会いが過去を甦らせる、サスペンスミステリー。
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Posted by ブクログ
やっぱり赤川次郎の文章は読みやすい。
スラスラ読める。
現実味があるようなないような、不思議な読後感。
久仁子はなぜ田中のことを知っていたのか。
父親の大江から聞いていたのではあろうが、そうであるなら最初は敵対していたはず。
いつから、田中に思いを寄せ、こちら側に寝返ったのか。
折原の子はきっと無事だったのであろう。
明確に語らずとも、読者に察せられるのが赤川次郎の文才たる所以。
小難しい単語や言葉を好み、読者には分かりにくい文章を書く作家も嫌いではないのだが、やはり読みやすい文章なのに予測のつかない展開を起こす彼こそが、正真正銘の作家であると感じる。