あらすじ
もう「少女」を名乗れない私たちの、人生の答えはマンガにある! 不朽の名作から今が旬のマンガまで、幅広い作品中での女性たちの描かれ方を縦横無尽に語り、現代女性の欲望と生き方を探る。「おもしろい女」「たくましい女」「ハマる女」「嫌な女」……あなたに似た女が、マンガの中にはきっといる。
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Posted by ブクログ
懐かしい!名作から今の知らなかったものまで。あっちに飛びこっちに迷い込み。いろいろ意見の相違はあるがなんかいい。裏表紙の絵がうれしくなってしまいましたよ。
Posted by ブクログ
「女子」とは、要約すると、恋や性への絶望を知ってしまった、かつての「少女」ということらしい。恋や性にときめく少女期を過ぎると、おおむね妻や母になるだけだったかつての女性の生き方が多様化し、それにあわせて「少女マンガ」だけではおさまらなくなった多様な物語が望まれ、それに応えるべく生まれたのが「女子マンガ」ということなのだろう。恋愛にときめくことは悪いことではないが、それを断ち切ってみることで、女性が自分本来のパーソナリティやアビリティに気付くということはあるんだと思う。たとえば衿沢世衣子さんの、恋愛要素が一切ない女子校生たちの学校生活を描いた『シンプル ノット ローファー』で、これに出てくる女の子たちが異性を意識することなく、みんな一人一人が自分の好きなことをしていたり特技を発揮していたりしている魅力的な姿を見ると、恋愛って女性をつまらなくするよな、とか思ってしまうのだ。本作は、もう恋愛期の代名詞である「少女」を名乗れなくなった女性の生き方のモデルを、マンガの中のキャラクターに見出すという切り口によるマンガ作品の批評というか紹介本である。最近はまっている水凪トリさんの『しあわせは食べて寝て待て』はこの本で知った作品である。当たり前だけど「女子マンガ」は何も女子だけが面白いものではないのだ。
Posted by ブクログ
著者が女子マンガに出てくる様々な女たちの生き方を考察し、私たちに色んな女としての生き方の可能性を話してくれる本!
胸キュンだけの楽しさじゃなくて、色んな葛藤や将来の不安もありながら力強く生きる姿を描く女子マンガは多くの勇気をもらえるなと改めて思った!