あらすじ
多くの中国人の声から論じる、まったく新しい「日本論」!
高成長が曲がり角を迎え、コロナ禍以降は社会に息苦しさも感じる――。
ここ数年、中国人が母国を見る目が変わりつつある。統制が厳しくなる一方の社会、格差が広がり先行きの暮らしにも大きな不安を感じる。
そして彼らは日本に目を向ける。食事、教育、文化、ビジネス、社会……。距離的に近く、安心・安全、そして何よりコスパのいい国にどれだけの魅力を感じるのか。
豊富な取材により、多くの中国の人々の声から浮かび上がる、新しい日本論が誕生しました。
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Posted by ブクログ
中国人が日本を訪れたり、留学したり、不動産を買うのには理由があった。
安全保障に関わる土地を買収したり、医薬品を爆買いしない限り、日本で商品やサービスにお金をジャンジャン使ってもらうのはいいことだ。
コロナ禍を経て、「くまのプーさん」揶揄されるあの人が支配する中国共産党のやり方に、息苦しさと将来への不安を覚え、日本にやって来る中国人がいる。
中国語に「ツァンツァンジアマー」という言葉がある。
中央の指示が1回なら、その下は2回、さらにその下は3回というように、下へ行けば行くほど、どんどん(締め付けは)厳しくなりますと、ある中国人がコロナ禍での出国審査の状況を語った。
日本は安全で住みやすい、自由がある、チャンスを得る可能性がありなど、中国にはないものを求めている中国人の姿があった。
ネットで中国共産党やあの人のことを批判するだけで一生券になって削除したり、NHKニュースで天安門事件を報道すると突然映らなくなるなど、何があるかわからない。
そんな所で暮らしていたら息が詰まって「脱中国」を夢見ても不思議ではない。