あらすじ
初恋相手にして幼馴染の狼獣人、ジャスティンを一途に想い続けていた伯爵令嬢のアメリア。成長して素敵な騎士様となった彼とはろくに会うこともできず、思い悩んでいたある日、アメリアも参加していた夜会で王太子が急に婚約破棄を宣言し、「自分の真実の愛の相手はジャスティンだ」などと言い出した! 実は、それは悪党に狙われている王太子の婚約者を守るための芝居であり、ジャスティンもずっとアメリアを想い続け、彼女をいつか妻に迎えるために奮闘していた。しかし、傷心のアメリアはそのことを知らぬまま誤解を解きたいジャスティンともすれ違い続けてしまい…… ※電子版は単行本をもとに編集しています。
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王道だが良かった。
あらすじを読んで、珍しくて面白そうと思ったが展開は王道だった。誘拐事件の話が出た時から公爵令嬢の代わりにヒロインが誘拐されるんだろうと予想できたしヒロインが眠っている間にヒーローにアレコレされて自分もヒーローの陰部を触ったり目を開けて話をしたりしているのにそれでも夢だと思うのは不自然だと思う。そして何故かヒロインが魔法が使える設定が突然出てきて、ぬいぐるみを本物の狼に変えることが出来たと思い込む展開や囮計画に魔法を使う事にはイラッともした。でもこの話で良かった点は、流行りの王子の婚約破棄宣言で相手が同棲だと告げ、ヒーローが同性愛者だとヒロインが勘違いするというのが珍しく、番に出会う前だし愛はなかったけどヒロイン以外とも性行為をしたことがあるというヒーローが他の作品ではあったのと違って、このヒーローは子どもの時にヒロインと出会い番と認識したので本当にヒロイン一筋だったことかな。ヒロインにしか欲情しないヒーローには好感度が上がる。事件が片付いてからの二人の幸せな様子が長めに見られたのも良かった。