あらすじ
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三国(サンコク)の80年を削除語でたどる
伝統ある国語辞典が改訂されるときに様々な事情で辞書から〝消えていった言葉〟ばかりを集めた、異色の辞典。前身となる1943(昭和18)年発刊の『明解国語辞典』以降、2022(令和4)年刊『三省堂国語辞典 第八版』まで、約80年にわたる計9回の改訂で削除された1,000項目を厳選し、当時の紙面をそのまま拡大して五十音順に配列。時代の移り変わりによって使われなくなった言葉、かつては大切にされていた言葉を発掘し、同時代を生きた言葉たちを愛おしむ。各項目の脚注には削除した版数・年次を明示し、適宜解説を施す。「オート三輪(車)」「キーパンチャー」「コギャル」「バスガアル」「メーンエベント」など15項目は活字を大きくし、時代背景や関連語の盛衰を特記。耳馴染みのない言葉の理解を助ける、活写した挿絵が50点。巻末ではさらに1,000項目を紹介して計2,000の削除語を古い版数順に一挙掲載。驚きとなつかしさに満ちた、若者からシニアまで昭和レトロ/平成レトロのよすがとなる辞典。
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Posted by ブクログ
「三省堂国語辞典から消えたことば」であって、言葉自体がなくなったわけではないことを意識して読まないと、「コカ・コーラ」を見つけてぎょっとしたりする羽目になる。
そして、あくまでこれは「三省堂国語辞典」に限っていることであって、ほかの辞書では残っている場合も多いので、一つの辞書だけを絶対視しないほうがいいと改めて思った。
それを踏まえたうえで、「ギャル」は残ったけど、「コギャル」は消えたことに、「ギャル」の一般化を感じた。
今は高校生や中学生でも「ギャル」に統一されているのだろう。
朝ドラを見ていた感じでは。
「士農工商」が消えた理由が、教科書に記述されなくなっているからというのにショック。
「四民平等」の「四民」も、消えたらしい。
結局階級制度はあったのか、なかったのか?
勉強しなおさなくちゃならないじゃん。
「三省堂国語辞典」というのが、「今、使われている言葉」を載せることとしているので、「今」使われていなければ、言葉としては残っていても、辞書からは削除する方針というので、「省線」のように現在はないものは辞書からも消える。
しかし、現在ないものだからこそ「どういう意味?」って調べたくなったりもするのだけど。
「ながら族」が消えたのも、ショック。
私は今でも音楽を聴きながら勉強しているので。
どうも消えたのは「○○族」の「族」の意味らしい。
最近は「○○系」「○○民」「○○界隈」などに代替わりした感を抱く、とあったけれど、「ながら族」はそれらに変えようがない、と思うのだが。