あらすじ
若い新聞記者のティベは、とても恥ずかしがりやで、知らない人に話を聞くことができません。「ちゃんとしたニュース記事を書かないとクビだ!」としかられて、しょげていた日のこと、ティベは、ミヌースという名前の不思議な若い女の人に出会いました。
ミヌースは、「わたし、今までネコだったんです」と言うのですが、ティベには信じられません。でもたしかにミヌースは、しぐさがネコにそっくりだし、何より、ネコのことばがしゃべれたのです。
ミヌースが、泊めてもらったお礼にと、ティベの記事のために町じゅうのネコたちから聞いてきたくれたニュースは、どれもほんとうでした。ティベの仕事は、「ネコのニュースサービス」のおかげで、うまく行くようになりました。
そんなある日、野良ネコ・ノラの子ネコたちが、行方不明になり…?
「オランダの子どもの本の女王」と称えられる、アンデルセン賞受賞作家シュミットの代表作。「ネコのミヌース」は、オランダで銀の石筆賞を受賞、世界の十カ国以上で翻訳出版されている人気作品です。
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Posted by ブクログ
うだつの上がらない新聞記者ティベが、人間になってしまったネコのミヌースに出会ったことで、敏腕記者に!?
ミヌースの仲間の個性的なネコたちが活躍する様子は、なんとも楽しい。
映画化作品を観てよかったので、取り寄せて、子供に読み聞かせた本。
大人にも子供にもおすすめの1冊。
Posted by ブクログ
主人公ティべは恥ずかしがり屋で、取材が苦手な新聞記者。編集長にクビを言い渡されてしまう。
そんな時、元ネコだった女性ミヌースに出会う。
ミヌースはネコの言葉がわかるので、街中のネコのネットワークを駆使して「ネコのニュースサービス」をティべに提供し、、
直接的に書かれていなくても、信じることの大切さが伝わってくる。
物語の構成がすごくしっかりしていると感じた。だからとても読みやすかった。
「ネコのニュースサービス」というアイデアが楽しくて好きです。「ダルメシアン」の犬のネットワークとちょっと似てる感じ。
Posted by ブクログ
「本物のオランダ女王を超える女王」と称えられている児童文学作家の作品。
気が弱くて恥かしがりやの新聞記者ティベは「ちゃんとした記事を書け」と編集長に怒られました。
ニュースネタを捜そうととりあえず外に出てみたら、なんと雨。
公園のベンチで雨宿りをしていると、大きなイヌに追いかけられた何かが木に登るのが見えました。
たまたま一緒にいた、かつての恩師スミット先生は「ネコだ」といいましたが……
本国オランダで2001年に実写映画が公開され、2004年春に日本上陸。
Posted by ブクログ
町中のネコたちとミヌ―スが大活躍で、一気に読める面白さ。特にネコ好きにはチャーミングなお話でしょう。作者はオランダの子どもの本の女王というのも頷けますね。
Posted by ブクログ
「オランダでは彼女を知らない人はいない」とまで言われる子供のための本の人気作家、アニー・M・G・シュミットの代表作。(訳者あとがきより)
人間になってしまった赤毛ネコのミヌースが、恥ずかしがりやで、でも優しい若い新聞記者のティベの屋根裏部屋の家に居候します。
ネコみたいな癖を持ち、ネコ語を話す不思議なミヌースとティベや周囲のネコ達を巻き込んで起きる事件があったりするお話は、不思議な世界を覗き見している気分になります。
子供のための本ですが、大人が読んでも充分に楽しめると思います。
Posted by ブクログ
(あらすじ)
ティベは新聞記者なのに恥ずかしがり屋。人と上手く話せないので取材が出来ず碌な記事が書けない。クビになりかけた時にミヌースという女の人と出会う。
ミヌースはちょっと前までネコだったと言う。ティベは信じられなかったけど、ミヌースはネコと話が出来て挙動がまるでネコのよう。ミヌースが近所のネコ達から聞き出した情報を元にティベは次々と面白い記事を書くようになった。
ある日ニシン売りのおじさんが車にはねられた。ネコ達の情報では町の名士が犯人…でも証拠がない。みんなから信頼されてたいる人物なので誰も疑わない。ティベは証拠を掴むことが出来るでしょうか。
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ポップでカジュアルなコメディー。表紙の絵のように明るくカラフルなイメージが頭に浮かんでくる。ポップだけど、内容はなかなか詰まっている。読みやすくて楽しめる1冊。
作者のシュミットはオランダで最も人気のある児童書作家で、「本物のオランダの女王を超える女王」と言われているらしい。
[国際アンデルセン賞受賞作家 18/35]