【感想・ネタバレ】一条の光・天井から降る哀しい音のレビュー

あらすじ

脳軟化症の妻は“私”を認識できない。――何度目かに「御主人ですよ」と言われたとき、「そうかもしれない」と低いが、はっきりした声でいった。――50年余連れ添った老夫婦の終焉間近い困窮の日常生活。その哀感極まり浄福感充ちる生命の闘いを簡明に描く所謂“命終三部作”ほか、読売文学賞受賞『一条の光』、平林賞『この世に招かれてきた客』など耕治人の清澄の頂点6篇。

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Posted by ブクログ

老いという避けられない宿命の果てに見えてくるものってあるんですね、きっと。「愛する」ってこういうことなんじゃないだろうか。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

 「天井から降る哀しい音」は本当に哀しい。どうやら、他人ごとではなくなってきた自分の暮らしを振り返ると、耕治人の境地のすさまじさが哀しく思い浮かぶ。
 それでも、彼は、書くことをやめなかった。それが小説を書くということなのだろうか?

0
2022年10月25日

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