あらすじ
私はヨーロッパで30年以上暮らしていますが、日本についてヨーロッパではよく知られているのに、日本人がまったく知らないということがあります。ヨーロッパにおける日本についてのうわさ話、つまり、有名な政治家や大企業の社長や学者が話しているのではなく、街のフツーの人々が日本について話していることをピックアップすると、なんだか日本の本当の姿が見えてくる気がしました。赤裸々な日本人評満載!
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Posted by ブクログ
「なぜ日本は~」と似たような感じかと思ったけど、こちらの方が外からみた日本、という視点が得られ、面白かった。日本人が思っている以上に、世界からは好意的に見られているのかな、やっぱり?と思った。ま、自信を失いまくるより、良い点もみられるようになった方が楽しいよな。
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おもしろいし、読みやすい一冊
外国の人から見る、日本。
マスターズカントリーのない日本。
日本人として、日本で生きる私たち。
ぜひ読んで欲しい一冊デス
Posted by ブクログ
オランダ人を夫に持ち、オランダに住む日本人の著者がさまざまな国籍の友人達との交流の中から日本が外国人からどう捉えられているかをついて述べたエッセーです。
未だにヨーロッパでは旧植民地から来た労働者をゲストワーカーと呼び差別が残る現状や、世界は以外と日本に興味がなかったりする一面がかかれており、自分たちが思ってる現実が書かれていて面白いです。
欧米では、欧米以外は植民地という認識が強く、それを奇跡的に免れたのは日本とタイのたった二つしかない事実について考させられます。
でもやっぱり日本食は何処に行っても人気者みたいですね。
Posted by ブクログ
グローバルな感覚を身につけるには、グローバルな交友関係を持っていろんな考え方に触れるとともに、自分自身の日本人としてしっかりしなくてはいけないということを感じました。
Posted by ブクログ
これも父から。
絶対タイトルに魅かれて買ったはいいけど、「間違った~」と思った口だね。
私も「思ったのと違う!」と思ったもの。
一度も植民地になったことのないアジアの小国は少ない。
その、植民地になったことがないという事実が日本にどういう影響を与えたのか。
歴史的にそれを解明する。
というのを期待していたのだけど、違った。
これはスェーデン人と結婚してオランダに住む日本人女性の日常雑記なのだった。
ヨーロッパは国同士の交流も頻繁だし、移民を受け入れているとアジアやアフリカ系の人も多く住む。
その中で異文化コミュニケーションの面白さだったり、外国人が見る日本人の姿がどうとらえられているかという興味だったり。
確かにアメリカに比べて人種差別がないことになっているヨーロッパだけれど、そこは階級社会であるので、旧属領出身の人や移民ができる仕事は限られている。
だから「黄色人でありながら欧米人と対等に渡り合える日本人」の特異性というのが、日本人が思う以上に大きな出来事であるということらしいけど、それに胡坐をかいて失敗したのが前回の戦争だったわけだから、まあ今後も謙虚に行きましょうよとわたしは思うのだけど。
でも、謙虚は外国では通用しない、日本人だけの美徳といわれると…。
Posted by ブクログ
十年前の本だということを念頭に置いて、軽く読むつもりだったが面白かった。
西欧の人は果敢に歴史の話をするのが日本人と大きく異なるところだと思う。なぜ日本はあんな残虐な戦争を仕掛けたのかといきなり問われ、面食らわずに英語で冷静に答えられる日本人は少ないのではないだろうか。私も自分の意見が確立しておらず(時と共に答えも変わっておかしくないとは思うが)ましてや英語でとなると全く言葉が出て来ない…。
個人的には日本は植民地にこそなったことはないが悲しいことに米国の属国だと思っているのでタイトルにちょっと違和感はあったが、海外在住者の話は勉強になることが多いと改めて教えてくれる一冊だった。
Posted by ブクログ
フランスにすんでいるデュラン・れい子さんのエッセイ集。ヨーロッパから見た日本を書いている。こうした情報はなかなか日本ではお目にかかれない。言い方を変えると日本語では極端に少ない。アジアで植民地になったことがないのは、タイと日本。目を引くタイトルですね。
Posted by ブクログ
日本人が知らない「外国人が見た日本」
うんうん、なるほど。分かりやすい語り口で面白おかしく学ぶことができた。外に出ないと分からないナカのこと……って、あるやあね、確かに。
どちらが正しいかではなく、文化の違いがそこにある……ということを心に留め置くのも、異文化理解の第一歩となるのだろう。お互いに。
かなり仲の良い夫婦であろうことがひしひしと伝わってくるのだが、それでもなお、互いの生きてきたモノの違いへの驚きが多数紹介されている。こんなに知的でかつ仲良しな夫婦でさえこれなのだから、国際結婚とはいかに難しいものなのか……と。
★4つ、8ポイント。
2016.11.14.古。
※“子育て観”については……やや極端に過ぎる部分もあるとは思うが、ヨーロッパ人の考え方に7割り方は賛成。
※しかし、筆者は……なんと国際色豊かな人脈・交遊関係なのだろうか。ちょいと、我々庶民とは住む世界が異なる人だなあ、と。(悪い意味ではなく)
※「KAMIKAZE」が“そういう意味で使われ”てるのは、まあ、今ではさすがに周知の事実だけれど……
「KAWASAKI」には、少々驚いた。夫婦間でその会話が交わされた時からはまた、だいぶ時は流れているけれど……今でもそうなのかしら?
Posted by ブクログ
アジアとアフリカで欧米の植民地になったことがない国は、日本とタイの2つだけです。
そして、同じ民族の同じ王朝がこれだけ長く続いた国は世界でも日本だけです。
先の戦争を思うとき、タイを除いたアジアのすべてが植民地化され、日本もその脅威を受けていたことをなぜ日本は話題にしないのか…ってことで、この本を読んでみました。
難しい本じゃ全然ないし、日本を考えるのにとても良い1冊だったよ。
Posted by ブクログ
ヨーロッパで生活する日本人という立場の著者の話はとても面白かった。
一度も日本を出たことのない私はいろいろな外国に行ってみたいと思った。
しかし最後の章は納得できないところが多く、終わり方もあれ?って感じで、読後感があまりよくなくなったのがとても残念だった。
Posted by ブクログ
タイトルを一読すると日本賛美の右寄りの本かもと思っていたが、国際結婚しヨーロッパに住む著者による比較文化を軸としたエッセイだ。元コピーライターだけあって文章はお手の物、すいすいと楽しく読めた。
9.11テロのことをKAMIKAZEと書かれた違和感。マスターカントリー、ゲストワーカーという言葉から、日本は植民地になっていないという歴史の話へ。または子供の教育までその視点は多岐にわたり、楽しみながらも日本人を浮き彫りにしている。
なかでも「日本はなぜアラスカを買わなかったのか」という旦那さんの主張は私にとっても目からウロコでした。
Posted by ブクログ
ヨーロッパに長く暮らす国際結婚の筆者が語る、日本とヨーロッパの違いについての一冊。タイトルは直接的には旧植民地出身者から"あなたのマスターズ・カントリーは?"と聞かれたエピソードからだろうが、本質的にヨーロッパ文明の枠外で独自性を保って今日まで至った日本の姿を表現したものだろう。
上記の一件について個人的には、植民地支配を受けなかった国が日本含め片手に足りるほどしかないことは知っていたが、旧植民地の人たちに旧宗主国への意識がそんなに残っているものだとは知らなかった。
ヨーロッパ人のそういうことへの鈍感さや、日本への一方的な言い分などマイナス面も含め、日欧双方の違いを筆者の経験をもとに語っており、歴史理解については甘い点もあるとは思うが、両方を知る人の生の声として貴重だと思う。
終盤の日本文化紹介イベントのエピソードは正直ショックだったが(相手が笑顔で喜んでくれてもそれは所詮社交辞令レベル)、彼我の違いをシビアに認識して、おもねることなく、かといって過度に我を通すことなく、交流への意識を高めていけたらよいと思った。
Posted by ブクログ
若干の個人的な意見感が否めないが、面白く読めた。
■メモ
・カミカゼは自爆テロとして、フランス等で使われる
・日独伊は第二次大戦の敗戦国。テロの好きな国民。
・日本、タイ、エチオピアは植民地経験がない(マスターズカントリーがなき)
・昔から日本人は清潔で、バテレン(宣教師)たちは日本人に会う時は風呂入って清潔にするようにした。体臭臭いやつの話は聞きたくないと思われるから。
・偏見を持たない日本人。信長は地球が丸いと言われて、即座に納得した。
・日本人の八百万の神の文化。
・南蛮人の由来の一つは、昔土足であがってきて、ナイフで食事するから
・フランスは2週間のバカンスが法律で決まってる
・ヴァカンスを取れない奴は無能
Posted by ブクログ
だいぶ前の本であったが、日本がアラスカを買うか買わないかという話があったというを始めて知った。本当かどうかは根拠が示されてないのでわからなかったが、違う視点から日本を知るのは面白いと思う。
Posted by ブクログ
パリで暮らす著者が外国人との会話で日本の良いところを思う。私も外国の人と話していると感じる「自分の国のことを知らない」「自分の国の良いところ」もやもやしている部分に対し、一定の答えを出してくれている感があり、うんうんと思いながら楽しく読む。著者も異文化、異なる考えに触れながら、考え、学び、日本人として生きていく姿に共感。
自分なりの「自国とは」を考えておくべきだよなと改めて思う。
Posted by ブクログ
エッセイ新書。エッセイって考えると批評の論点がずれる可能性はあるけど、新書としてはイマイチな内容だった。欧州各国から見た日本、ってのが根底に流れるテーマだけど、そのための情報源が身近にいる人の証言ばかりだったり、それに対しても、あくまで作者個人としての意見が繰り返し述べられる。普遍性はないと思いました。
Posted by ブクログ
とても軽くさらっと読める本です。女性が書いているため、女性の視点での感性に共感が持てました。フランスで日本とについて語られていることが多くある。特に戦争の頃のことや日本文化について、普通の人達がしっているのに、日本でフランスについて知っていることと言えば、、、、旅行や映画・食べ物については多くとりあげられるけれども、歴史については皆無じゃないかな??
フランスの人の生活を、日本の視点でみられる一冊です。
Posted by ブクログ
タイトルを見ると、歴史関係の本と思いますが、実際は違います。著者の名前を見て分かるように、著者は外国人と結婚した日本人。結婚後、日本を離れて様々な国で生活した経験が書かれています。海外から見た日本、日本から見た海外、日本のいい所・悪いところと言う感じの内容です。実際、読んでみて、「あぁ、そうだな。」と言う思うところも多いです。しかし、この本の良いところは、単に海外からの視点で日本を批判しているだけでは無く、逆に海外に居るからこそ分かる日本の良いところ、その一部がこの本のタイトルにもなっている事ですが、そう言う観点からも書かれているので、中々良い勉強になります。
Posted by ブクログ
海外目線で日本がどう見られてるか書かれてる。
面白いと思うところもあるけど、それは著者の会った人が変なだけじゃない?って思うところもある。
あまり海外に出てない頃に読んだときは、結構感動したけど、自分がいざ海外に出てみて話をしたり、経験をした後に読んだら、当たり前のことが書かれすぎててあまり感動しなかった。
Posted by ブクログ
ヨーロッパ人は毎日、日本の話をしている―日本は不思議でエレガントな「世界の孤児」9・11のテロを「カミカゼ」と呼ぶ、ヨーロッパフツー目線の、赤裸々な日本人評満載。
Posted by ブクログ
・ソニーの求人広告「英語でタンカを切れる日本人募集」
・論理の強さより、意志の強さで相手に伝えることも必要。
-宮本武蔵のようなどんな相手も圧倒する風格、オーラ、そして心の余裕。
mm心の余裕って難しいわな。ある程度先に自分の軸を手に入れる必要がある。
・世界的に有名な言葉「KAMIKAZE」
-華氏911でも特攻隊という意味で神風とヨーロッパで報じられた
mm日本のイメージがいまだにそれってのもちょっとショックやね。
・未だに日独伊はテロが好きだと思われている。
・信長に続く日本の為政者たちが基督を恐れたのは正しい判断だった。
-もし受け入れてたら、今頃ポルトガルかスペインの植民地。
-彼らの新の目的は基督教の普及と領土の拡大
・鎖国があったからこそ、日本独特の文化ができた。
-その時代の蓄積があったからこそ、明治の日本はすぐ西洋に追いつけた。「働きすぎ」「エコノミックアニマル」などは、日本への警戒の裏返し。
・駅弁は日本が世界に誇る文化である。
-ヨーロッパじゃサンドイッチぐらいしか置いてない。
-色々工夫を凝らしても手で食べず「お箸」があるからこそ成り立つ。
-日本はグルメの国なのだ。
mm確かに、日本は他の国よりサービス面のディテールはかなり優れていると思う。
・ヨーロッパでは偉い人が残業をする。
-若い人は権限も責任もないから残業の必要がない。
-日本人は責任感が強い。自分の力量がなくてサービス残業したりする。
mm段々日本が好きになってきました。
日本とヨーロッパの歴史、考え方、生活習慣を会話形式で取り上げています。段々とこの本を読んでくると日本人の奥ゆかしさ、相手を思いやる心など今まで見えにくかった部分が改めて見えてきます。
日本人の方が内面に秘めたポテンシャルがあるんじゃないかな。向こうの人の方が何でもかんでも言語化するからギャップだとか意外性ってのはあんまり日本よりなさそうな気がする。
Posted by ブクログ
面白そうなタイトルだったので、タイトル買いした本です。
著者が海外の旦那さんと結婚し、海外生活をするなかで体験した、海外に暮らしてはじめてわかる「日本」について色々書かれています。
そのひとつがタイトルにあるように、「日本はアジアで植民地に一度もなったことがない稀有な国だ」という認識があるということですが、たしかに、言われてみなければ考えたこともなかったなぁ…と。
でも、タイトルより難しくない内容です。
戦争云々の内容ではなく、著者が旦那と暮らす上で、旦那の会社の同僚(当然日本人ではない)や著者の海外でできた外国人の友達と触れ合うなかで、改めて指摘された「日本」について、身近な話題で書いてあります。
ハッとするような耳が痛くなる話もチラホラ。
著者の生活の周りでの話がメインで、著者が感じたことが綴られているので、客観的なレポートというより、どちらかというと、主観で書いてある文だと思います。
難しい硬い文体ではなく、話し言葉に近い書き方なので、本が苦手な方でも読めると思います。
個人的に著者にすべて同意できるわけではなかったのですが、一人の人間の意見として、自分とはぜんぜん違った角度から日本を見ることができました。
海外に行ったり、海外で暮らす予定のある方に特にオススメ。
私は日本から出るつもりはないので「なるほどねー」って感じで読みました。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ヨーロッパ人は毎日、日本の話をしている―日本は不思議でエレガントな「世界の孤児」9・11のテロを「カミカゼ」と呼ぶ、ヨーロッパフツー目線の、赤裸々な日本人評満載。
[ 目次 ]
序章 ヨーロッパ人が見た日本人
第1章 日本流気配りはヨーロッパでは通じない
第2章 有名な日本語はKAMIKAZE
第3章 日本は「世界の孤児」として生きよう
第4章 ヨーロッパが敬意を払う日本
第5章 日本のサラリーマンも案外悪くない!?
第6章 ヨーロッパ流コミュニケーションは、したたか
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
外国で暮らすって大変。
それを30年以上続けてる著者はすごいです。
遠くにいるからこそ、よくわかる日本のいいところ、悪いところ。
住んでみてこそわかる、ヨーロッパのいいところ、悪いところ。
もっと科学がすすんで、もっと気軽に行き来できる世界になればいいな。
Posted by ブクログ
タイトルから「オカタイ」イメージがあったんですが、
中を見るとずいぶんアッサリな感じ。
たぶんひろーくあさく、
著者の方が驚いたことをすらすら書いてあって
私も同じく「そーなんだー」と驚きました。(単純だな私)
雑学にどうぞ。
Posted by ブクログ
海外(とくにヨーロッパ)での「日本」の認識を著者の体験に基き綴った本。エッセイ・・・ではないけど、、、まぁ。
大体想像通り、個人的に「えー!!」と驚くところは少なかった印象。「あー、そうなっちゃうんだね、なるほどね」といったカンジ。
読みやすいので数時間で読めます。