あらすじ
「バラされたくなかったら言う事聞けよ」
咄嗟に口をついて出た言葉は、優しい脅迫――
高校1年・宿泊学習の夜、小学校からの幼馴染みである大志に同級生の”松田 正”が好きだと打ち明けられた国良。
密かに大志に想いを寄せていた国良は内心狼狽えたものの、その恋を応援するために傍で見守り続けていた。
しかし卒業を控えた高校3年の冬、松田の好みが「髪の長い人」と聞かされ動揺した大志は受験に失敗してしまう。
不安定な大志を目にした国良が取った行動は、“髪を伸ばして松田に告白しろ”というもので――?
★マイクロコンテンツ版配信時のカラーを完全収録!!
感情タグBEST3
羽化した片思いが罅ぜる
高1の宿泊学習の夜、幼馴染の大志から同級生の松田(男)が好きだと告白される。大志は頭も良くて性格も良くて何より可愛い顔をしていて…小学生の時に女装させられイジメられた事がきっかけで、自分のアイデンティティを見失ったまま。その時に「俺のこと信じてみたらいいじゃん」と真っ直ぐに肯定してくれた国良に信頼を置いていて…
松田に告白する気もなく、高校3年間ただ片思いを国良に話して気持ちを消化していた。
受験当日にうっかり松田の好きなタイプを聞いてしまい「どんな顔でもいいけど 髪長い子にしか興奮しないんだよね」という、万が一にも望みがあるかのような言葉に囚われて受験失敗し浪人生になる大志。国良はそんな大志の拗らせきった片思いの足枷をなんとかしてやりたくて「好きだよ 松田のこと」と話してる大志の動画を撮り優しい脅しをかけて髪を伸ばさせ告白の後押しする。
最初は脅しがきっかけだったが、いつしか国良の「頑張れ」に応えたいに変わっていった。
・髪を伸ばす期間=羽化
・「ふつう」が分からなくて堕ちそうな時に毎回引っぱりあげて1番欲しい言葉をくれる国良
・「おんなのこ」として愛されたいのかすら揺らぐアイデンティティ
・松田への告白は、松田という人間じゃなく世間に「自分はふつうじゃない」ってトドメを刺して欲しかったのかな
・松田の彼女の髪の短さ、「俺 頑張るね」と国良への言葉に読者の私でさえ傷付いたが…誰も悪くないからやるせない
・国良と対等に同じ気持ちを分かち合いたかったのがきっかけで始めた松田への片思いなのかな?
とか諸々想いや感情が爆発する素晴らしい作品でした。
国良の涙は必見!
救い救われ、与え補える関係の2人に幸あれ!
描き下ろし…神!答えが詰まってる
優しい脅し
不思議な言葉。でも、ほんとにそのまんまだった。脅されなければ、きっと何も変わらず沈んでいったかもしれない。哲学的な抒情的な不思議な作品。
幼馴染。国良は大志がずっと好きだった。修学旅行の夜、大志から同級生の松田が好きだと告白される。協力するという国良。松田は髪の毛の長い女の子が好きだという事を受験日の朝に聞いた大志は、動揺して受験に失敗。国良は1年かけて髪を伸ばして松田に告白しろと、優しい脅しを大志にかける。国良自身が大志と切れないようにするために。
セリフが時々混ざり合って、どっちが言ったのかわからなくなる。混乱するのでマイナス。
意外とよかった〜
こういう作画って淡白すぎて、好みじゃないこともあるけど、買ってみました。
こう作画の繊細なキラキラ感と、登場人物のモノローグのちょっとしたドロドロとか葛藤がいい感じのギャップで、よかったです。
でも、どこがR18なの?