あらすじ
時は明治時代。裕福な実業家の娘として生まれた病弱な小夜(さよ)は、幼い頃に「金色の鳥」と出会い、自身の美しい黒髪と引き換えに、健康な体と金色の髪を得た不思議な過去がある。16歳、戦争の煽りを受け家は没落。そんな時、変わり者と噂される男爵家の三男から「妾に欲しい」と話が来る。訪れた屋敷で小夜は突然刃物を向けられる。彼の目的は小夜の金色の髪だった。絶体絶命の危機を救ったのは、美しい黒髪の謎の青年・千明(ちあき)。無口で冷徹に見える千明だったが、実は幼い頃に出会った「金色の鳥」であり「八咫烏の王の血を引く者」だと言う。千明との再会を果たし共に時を過ごすうち、小夜は八咫烏の王位継承争いに巻き込まれていき……? 華やかな明治時代を舞台に描かれる、人と八咫烏の秘密の恋物語。
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Posted by ブクログ
病弱な体を健康にしたいか、という問いかけに
是と答えた。
遊びにきていた金色のカラスがいなくなり
自身が金色の髪になった主人公。
父親が倒れて、その間に叔父一家やってきたので
最近流行の虐待系かと思ったのですが、少々違う方向?
いや、虐待というか微妙なあつかいではありますが
叔父一家の勝手に、な感じでしょうか??
色々中途半端に終了している気がします。
似ている向こうは何なのか。
金色をどうして欲していたのか。
何故遠巻きに見られていたのか。
その他色々、上澄みだけ、解決している感じです。
もしかして、次回に続く??
Posted by ブクログ
Tさんのおすすめ。
そういえば、
王子様はシンデレラの何を見たのか。
シンデレラがけなげに働いている姿を見たわけでもなく、
継母や継姉たちにいじめられていたのを知っていたわけでもなく、
ただ単に舞踏会で踊っただけで。
それが一目ぼれというものだから、
おとぎ話に突っ込むのは野暮というものだが。
病弱な少女の箱庭に現われるようになった金色の烏は、
少女の漆黒の髪と引き換えに健康な体を与える。
健康にはなったが、金色の髪となってしまった少女は、
製糸工場に工女として追い払われてしまう。
妾の話が来て東京へ戻るが、相手は金色の髪を狙ってきて…。
雄しか産まれない熊野の八咫烏、本流と似流にそれぞれの技、
製糸工場の待遇改善、本妻の横やり、いとことの確執と、
面白くなる要素はあるのに、
なんだか途中で終わってしまった感じ。
肝心の恋愛要素はベタな感じだし、
続きはあるのだろうか。