【感想・ネタバレ】いじめを哲学する――教育現場への提言のレビュー

あらすじ

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<人格の仮面>を脱いだとき、いじめが始まる! 哲学、精神分析、進化生物学、動物行動学、社会学、社会心理学などの知見を活用し、哲学研究者がユニークな演劇論的いじめ研究を展開する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

攻撃性のない愛は存在しないっていう本。

根本として人に興味を持ち、影響し影響されるということが攻撃的なんだろうな、と。

昔の哲学書から著者の家庭の話まで幅広く引用し、わかりやすく説明してくれているので、読みやすくとても勉強になった。




p.41
愛という個体の結びつきが、多くの場合種内攻撃から、いくつかのよく知られている場合でいうと、攻撃とか威嚇を再定位して儀式化するというやり方で生じたことは明らかである。・・・・・種内攻撃の歴史は、個体間の友情や愛よりも数百万年は古い。・・・・したがって、種内攻撃は、たしかにそれと対をなす要を伴わない場合があるが、逆に攻撃性のない愛は存在しない。

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2025年04月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

終盤の結論は正しい考えだが、教育現場に具体的な提言とは確実には言えない。
しかし、哲学的な考えからの検討は面白く、教師の心構えとしては提言がある。
文中で紹介されるハンナアーレントは本書では中心的な位置にあると感じ、彼女に強く興味を持った。

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2024年03月21日

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