あらすじ
〈北海道から九州まで〉
古代薫る地を往き、食べた、〝原日本〞の風景と暮らしに迫る異文化食紀行
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蕨(ワラビ)/ 蕗(フキ)
屈(コゴミ)/ 楤の木(タラノキ)
薇(ゼンマイ)/ 蕗の薹(フキノトウ)
栃の実(トチノミ)/ 孟宗竹(モウソウチク)
行者大蒜(ギョウジャニンニク)/ 山葵(ワサビ)
若布(ワカメ)/ 天草(テングサ)
海蘊(モズク)/ 茗荷(ミョウガ)
杉菜(スギナ)/ 銀杏(ギンナン)
二輪草(ニリンソウ)/ 大姥百合(オオウバユリ)……
農耕以前よりこの国で食べられてきた野草や海藻。
「栽培作物」にはない、その滋味あふれる味わいと土地ごとの記憶をたどる旅が、今はじまる。
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日本の豊饒な自然に触れることで、食料を大切にしたいと思えるし、ささやかな料理の楽しみが味わえる。こうした気持ちは栽培食物からはまず得られない。(「はじめに」より)
〈和歌の世界に誘われながら、時空を超えた食の旅へ〉
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
日本人からすると山菜や海藻を食べることは
普通のことであると思えますが、海外の人に
とってはなるほど、そのような「野生」の
食材を日常的に食べることは珍しく見えるら
しいです。
まあ明治時代には日本人も獣を食べる外国人
を見て驚いたらしいから、その逆バージョン
といったところでしょうか。
ワラビやタケノコ、海からはワカメなどを当
たり前に食材として得られるのは、日本の豊
かな自然のおかげなのだと再認識させられる
一冊です。