あらすじ
ネイティブと同じ土俵に立たない。そう腹をくくると英語力は飛躍する。 日本の高校からハーバード、UCバークレー、イエールへ。「世界で使える英語」を身につける学術的に正しい12の秘訣。 「英語は楽しい」という経験、自分に合った方法で単語力を爆上げ、独り言でも英語を話す――日本の高校から海外の大学に進学した10名の英語学習の秘訣を体系的に紹介。また英語力を飛躍させるコツを教育起業家の小林亮介氏と応用脳神経科学者の青砥瑞人氏に、日本人が英語を身につける利点を東京大学名誉教授の柳沢幸雄氏に聞く。
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Posted by ブクログ
英語を楽しむことと、英語を使うことが欠かせない環境が重要。人には得意な知識の身につけ方のクセみたいなものがある。論理、数学、文化、音楽、身体、対人、内省、博物。海外の大学に行くための準備とか、自身のキャリアにどう繋がっていくかが書かれている。アメリカゴリ押しではなくちゃんと国ごとの長所短所の説明あり。良い内容ですが、自分ごととしてはこの類の本を読むべきは15年前だったかな…
Posted by ブクログ
基本的には海外の大学を目指す人やその親御さん向けの本だが、社会人語学留学を控えた私にとってもかなり有益な本だった。
英語の勉強だけなら日本でもできるが、それでも留学をするということの目的は、英語力云々よりもコミュニケーション力と忍耐力(GRID)を身につけること。同調性が強い(ハイコンテクストな)日本社会にいては出会わないような状況に遭遇し、周りがガンガン意見を言う中で自分だけが言えないというもどかしさを経験するうちにそれらが鍛えられ、結果的に英語が伸びる。
語学留学というとつい英語力にばかりフォーカスしてしまうが、英語を使えるようになることで多様な価値観に出会い、自分の内面を豊かにしたいという当初の目標を改めて認識させてくれた。
単に英語が話せるだけではない「留学後のなりたい自分像」を明確にすることができた。
Posted by ブクログ
国内の大学ではなく、直接海外の大学に進学している事例が増えいると言う話はちらほら耳に入る。また、特別な人材に限らず、一般的な生徒でも、どんどん海外に出ていっているということも聞いたことがある。では、具体的にどのような流れで、どのような力が必要で、と言う内容が含まれているのがこの著書だ。平易にまとめられており、大変参考になった。
Posted by ブクログ
子供らが留学を意識する年齢になったので手に取ってみた。
日本からの脱出速度を得るまでのエネルギーの貯め方(必要なスキルセットとその勉強法など)、放出の仕方(海外の大学の受験など)、海外でサバイブする様子などが体験者らへのインタビューで綴られている。2020年代を駆け抜けた体験者らの言葉だから重要だ。
23年の出版なので流石にChat GPTで英語力を獲得した人は居なかったが、今後はAIが自分の英語力を支えてくれたという人が続々と出てくるはずだ。僕は何かわからないこと、深掘りしたいことなど、モヤモヤする度にChat GPTと英語で対話することにしている(周囲に誰も居なければ音声会話でやる方がいい)。これは確実に英語力を上げることになると思ってる。
とは言え、留学となると語学力以上に問題なのは金銭面。英語圏との物価の差は開く一方だ。カナダやオーストラリアが比較的安価と思っていたのはコロナ前までの話だ。ほとんどの日本人(給料を円建てでもらってる人)にとっては海外は「高嶺の花」になったのだ。だからこそ、海外の会社に所属したり、海外の顧客に買ってもらうことが重要になっているのだ。
そういう意味では、本書に紹介されていたオランダやマレーシアなどの英語で授業が行われるインターナショナルスクールは選択肢として有りかも知れないと思った。いずれも自分はパトロンであり、実際に飛び込む側ではないので子供らが決めることではあるけども。