【感想・ネタバレ】ニューヨークのクライアントを魅了する 「もう一度会いたい」と思わせる会話術のレビュー

あらすじ

個性の強いニューヨークのクライアントたちを相手に、いかにして信頼を勝ち得ているのか? 一本の電話から始まった忘れられない仕事、顧客自身が気づかぬ願望を聞き出す質問法、そして、予期せぬトラブルの解決策――。すべてが「普通」だった著者が、言葉と文化の壁を乗り越えて身につけた「聞くこと」から始まる会話術。

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Posted by ブクログ

インテリア”デザイン”というと、感性が占める割合が多そうだが、「言葉にする努力を怠らないこと」とアドバイスされていて、自分のなんとなくの感想にとどまらせない日々の努力が、クライアントがいる仕事では特に重要なんだろう。

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2025年08月06日

Posted by ブクログ

【クライアントにとことん向き合う仕事の流儀】
著者の吉田恵美さんは、アメリカでインテリアデザイナーをされている。クライアントは富裕層。世界が全く違うけれど、そもそも彼女がなぜそんな仕事をするに至ったのか、というところも興味深く拝読しました。

・・・

大学から、アメリカに行ったらしいです。デザイナーも建築も目指しているわけではなかった。けれど、とあるきっかけで、インテリアデザインに興味を持ち、先生の勧めもあり、大学院でさらに勉強。

その後日本でで就職しようと帰国したけれど、日本の就職のレールからいとど外れるとなかなか難しい…またアメリカに戻り、第一志望のインテリアデザインの会社に就職できたというからすごいですね。

そしてその後、夫の転勤の機に、独立し、フリーでデザイナーをされているそうです。

まさに実力勝負の世界で、仕事を続けることができているだけではなく、ご活躍されているのですね。

・・・

真摯な姿勢が基本にあることが書かれていました。

とことん耳を傾け、クライアントに向き合う。徹底的に状況、ニーズをくみ取っていく姿勢が伝わってきました。


具体的には、例えば、

まず自由に話したいことを話してもらう。
条件などは後。状況を対話の中から感じとる。

嫌い、嫌いの理由を尋ねる。観察して察知する。
これは、好きはたくさんあるけれど、嫌いは明らかであり伝えやすいから。
その中で、好きを知る、こだわり、悩みを浮き彫りにする。
必須を尋ねる。尋ねるだけではなく、観察して察知する。
同じクライアントでも毎回要求は異なるので、常識を疑う。

クライアントそれぞれのルールを知る。

できることできないことと理由を伝える。
使用時のシーン、体験、未来を想像できるような言葉選びを通して提案をする。

自己主張は文化を尊重し、論理的に。

「全て任せる」、や、「自由にデザインしてほしい」、を真に受けない。あとあと聴いていなかったこだわりが出てきがち。

たとえクライアントに頼まれたとしても、他作のコピーはできないし、合わない。デザイナーもクライアントとのユニークな関係で最適なデザインが生み出される、ということですね。

全てのインテリアデザインが、どう生きたいのか、暮らしたいのか、のそれぞれに根差している。
超越したデザインは存在しない。


また、会話以前に、

デザインをするとき、自分のモチベーションを高く持っていること
相手に興味を持っていることを態度で伝える。この人とまた話したい、と思ってもらうためのキー。
工程をデザイナー自身が楽しむ

いい仕事にはいい仕事相手。クライアントという仕事相手を選ぶ際には、直感を大事に。



そんな会話の家庭も含めて、

選ばれるデザイナー、プロのデザイナーであるのだろうと思いました。

インテリアではなくても通ずることで、

人の役に立とうとするとき、

納得のさらに先の、利用者がストーリーを語れる、誇りを持てる、未来を描けるものを提供することこそ、プロとしての仕事なのだろうと思いました。

クライアントへの解決策を模索する際には、デザインの対象とその人とのつながり、意味づけ、そんなものを意識して、会話をすることを意識したいと思いました。

もう一つ、印象的だったアドバイスは、
自分に自信がなくてもいい。自分のデザインに自信をもつ。
自分のやって来たことを説明できるようにする。それこそ、自分のすることを信じること。相手に伝わる言葉にする努力を怠らないこと。
・・・

仕事の流儀は読むだけでは身に付けられないので、

実際の経験を意識的に積んでいきたいです。

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2024年06月22日

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