【感想・ネタバレ】古代ローマ ごくふつうの50人の歴史のレビュー

あらすじ

2000年前の営みから蘇る古代ローマのリアル

古代ローマの人々は、どのような生活を送っていたのだろうか。本書ではローマが大きく発展した共和政末期から帝政初期に生きていた50人の人々(ときどき神様や伝説上の人物、動物も含む)に焦点を当て、彼らの碑文などの資料から当時の庶民の暮らしをひもといていく。

取り上げる50人は、ほぼ無名の一般人だ。クリーニング屋の店主、居酒屋の女将さん、人気のパン屋、美食家、マンションの管理人、美容師、戦車競走の賞金王、兵士、ジュエリーデザイナー、モザイク職人、大理石取引業者、ガラス職人、配管工、小学校の先生、図書館司書、助産師など。彼らはカエサルやアウグストゥスといった、ローマの統治によって歴史を彩った有名人物ではない。しかしその暮らし・人生を一片一片集めることで、巨大なモザイク画のように古代ローマがリアリティをもってよみがえる。

★写真多数!カラー口絵16ページつき

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

古代ローマにはそれ程興味は無く、無名の人々の暮らしに惹かれて手に取りました。
非常に面白くって、是非おすすめしたいです。
古代ローマや、人の生活に興味を持って居られる方々に。

1
2023年08月20日

Posted by ブクログ

読んで良かった時思える本だった。
知識が増すと言うよりは、既知に深みが増し輪郭や発色が感じられるものだった。

一般の暮らしをする人々の生活や一生に触れている。中には奴隷だったり解放奴隷だったり、その奴隷のシステムにも触れており読みながらローマ時代の人の扱いを復習できる。
職業やその家族、大切にしてきたもの、50人が読みやすい文量で展開されどの方も好感をもてるものだった。

歴史と言うよりは生活面の記録だが、歴史的史実も並行してあり時代感を感じられる。
古代ローマと言えばと言う概念があると思うが、一般人の幸せのようなものを垣間見れる良い本だった。

1
2023年06月24日

Posted by ブクログ

ローマは偉大なり。江戸やローマを見ていると「平和」「寛容」「文化」は人類の果実だということがよく解る。2000年も昔にこれだけの成熟した文化があったのは人類の誇れる遺産だ。

0
2024年08月17日

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