【感想・ネタバレ】一球の記憶のレビュー

あらすじ

村田兆治、山田久志、東尾修、江川卓、掛布雅之、高橋慶彦、石毛宏典など、昭和のプロ野球で活躍したあの名選手37人が、絶対に忘れない1球を告白する。それは誰もが記憶するあの名場面だったり、球史にも残らない小さなワンプレーだったり……。

スタジアムのカクテル光線に照らされた男たちが放った、まばゆい一瞬の輝きは、私たち野球ファンの目に灼きついて何十年経っても色あせることがないが、それは当事者である元プロ野球選手たちにとっても同じだった。永久保存版のベースボールドキュメント!!

<登場する37人の元プロ野球選手/敬称略>
若松勉、高橋慶彦、長池徳士、大石大二郎、河埜和正、新井宏昌、福本豊、梨田昌孝、中尾孝義、松永浩美、角盈男、石毛宏典、長崎慶一、山口高志、柏原純一、柳田真宏、山田久志、柴田勲、竹之内雅史、山下大輔、東尾修、若菜義晴、松本匡史、遠藤一彦、山本和行、平野譲、牛島和彦、八重樫幸雄、村田兆治、江川卓、掛布雅之、水沼四郎、栗橋茂、宇野勝、淡口憲治、安田猛、篠塚和典

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Posted by ブクログ

この本で取り上げている選手たちは後書きにもあるように確かに巨人や阪急、そして西武が多いようだけど、やっぱりそれだけ個性的だし今だに記憶に残ってる選手たちばかりだから、ある意味これが必然だったのだろう。
もちろん、落合だったり、バースだったり、続編があるならぜひ入れて欲しい選手だってまだまだたくさんいるんだよな。
今の時代、名前をなかなか覚えられない選手も多いし、実際に目にすることも少なくはなってるから、はてさて数十年が経った時、どのくらい覚えていられるのかな。
自分だったら、そうだな、一球の記憶といえばやはり、クロマティかな、神宮のヤクルト戦で頭に死球を受けて病院に運ばれて、次の日退院してきて逆転ホームラン打ったシーンかな、なぜならそんな良い流れになったのに、130試合制でシーズン75勝もしたのに広島に優勝をさらわれたことかな。
王監督が、本当に悔しそうだったよな、この年は。
でも、野球はやはり人の心だな。これが良くないと、やってる自分も大変だろうしな、人の心の機微が、ここぞという場面でモノを云うんだな。
兎にも角にも面白かった!

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2023年08月24日

Posted by ブクログ

アラフィフ世代ド真ん中。昭和のプロ野球を支えた名選手たちを追ったボリュームたっぷりな一冊。それぞれの思い出の一球。

近い世代の筆者だからだろう、納得の人選。なんとも渋い選手が多い。チーム的にも満遍なく。八重樫、柳田、竹之内、山下、栗橋など。江川はじめソコソコ有名どころも網羅。

先日亡くなった村田兆治のインタビュー。現役を引退し30年過ぎた村田になぜトレーニングを続けるのかの問に対する答え。
「なんで君はトレーニングしないんだ?人生は1回きりだろ。今の時代、百歳まで生きるかもしれない。だから50歳でもあと50年は生きられる身体を維持していかなきゃいけないじゃないか。俺は身体を粗末にしない。状況を見極めながら挑戦していくっていうことは現役時代も今も、自分に求められていることだと思っているから。」

昭和のプロ野球の記録としては屈指の一冊です。

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2023年05月12日

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