あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
スープは面倒くさくないからいいんです!
おかずなし、スープ一皿だけで大満足!
YouTube登録者数11.6万人! 待望の初著作ができました。
東洋医学で腎臓が元気になった著者が贈る、不調に効く魔法のスープレシピ。
どうして腎臓なの?
腎臓は体のろ過装置。老廃物を取り除き、体が正常に機能するように細かく調整してくれています。
腎臓が元気な人は、若々しくて、疲れ知らず。老化にも大きく関わっているのが腎臓なのです。
ところが24時間365日働きづめの腎臓は、おつかれ気味。むくみや冷えなど、ちょっとした不調が現れやすくなっています。
どうしてスープなの?
腎臓を健やかに保つために一番いいのは、食事でしっかり腎臓に必要な栄養を摂ること。
そのために手軽で面倒くさくなく、誰が作ってもだいたいおいしくできるスープは最強!
しかもスープは栄養の吸収率もよく、体を温めてくれるから、一石二鳥なのです。
本書では目的別に、いろんな効用のある野菜を使ったスープを紹介しています。
INDEXではそれぞれの具材の効能も紹介していますから、具材を変えてアレンジするのもOK。
さらに巻末には腎臓にいいマッサージや呼吸、ツボ押し、生活習慣などもご紹介。
気軽においしく、楽しく、ストレスなく自由に、腎臓を元気にするスープを生活に取り入れてみてください。
CONTENTS
PART1 超!解毒スープ
PART2 不調に効くスープ
PART3 元気になるスープ
PART4 美容・ダイエットのスープ
PART5 睡眠・精神安定のスープ
PART6 腎臓にいい作りおきおかず
PART7 腎臓を強化する生活習慣
PART8 腎臓のための食材
【著者プロフィール】
大野沙織(おおの・さおり)
鍼灸師。心合いの風鍼灸院主宰。
20代で腎盂腎炎を発症、右の腎臓の機能を失い、現在は1つの腎臓で生活している。
YouTube「腎機能アップ!ちゃんねる」では、実体験に基づいて腎臓のためにできることを定期的にシェアしている。
東洋医学に基づく腎臓にいい食材や体の不調を改善する食材を使ったスープを紹介したところ、急激に登録者数が増加、現在11.6万人(2023年2月)。本書が初の著書となる。
YouTube 腎機能アップ!ちゃんねる
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
解毒スープという言葉が気に入った。毒って、知らない間に食べている。食品添加物など、食品を長持ちさせるために使われるが、実際は、身体に蓄積される。著者の大野沙織は、鍼灸師であり、解毒の必要性と腎臓の役割について、美味しそうなスープの画像をあげながら、さらりと解毒を語る。著者は、若い時に腎盂腎炎で、手術して、腎臓が1個しかない。
なぜ解毒が必要であるかという点については、
体内に蓄積される老廃物や不要物(毒素)の排出を促進し、健康と美容の維持を図ることが重要であるとされる。
具体的には、生命活動の過程で発生する老廃物や、食事や環境から取り込む有害物質が体内に蓄積すると、倦怠感、疲労、冷え性、むくみ、肌ツヤの悪化や白髪・薄毛などの不調や美容上の問題を引き起こすと考えられている。
東洋医学の観点から見ると、「気・血・水」のバランスを整えることが心身の健康維持において重要であり、解毒はその巡りを良くする手段である。
腎臓の役割については、解毒と調整の機能を担う臓器:濾過装置として非常に重要である。血液のろ過により不要な老廃物や毒素を尿として排出し、水分とナトリウム、カリウムやミネラルのバランスを調整し、体内の恒常性(ホメオスタシス)を維持する。さらには血圧調整などの多様な機能も果たしており、腎臓は、沈黙する臓器と言われるが、24時間体制で働き続けている。
これらを踏まえ、大野沙織が提唱する「解毒スープ」は、簡単に作れ、美味しくできる上に、腎臓に過度の負担をかけずに必要な栄養素を効率的に摂取し、抗酸化作用、利尿作用、解毒作用を持つ材料を用いることで、腎臓の機能低下や細胞のダメージを防ぐことを目的としている。腎臓にいいことしてあげるのだ。サラダより、栄養の吸収率はいいのだ。栄養をまるごと食べることができる。
さらに、解毒スープの具体的なレシピや食材の選び方についてもポイントを整理すると、まず基本的な調理法はシンプルかつ和風の出汁や素材の旨味を活かすものであり、調理法は食材をカットし、油を使わずに煮込むだけの簡便なものである。味付けはミネラル豊富な天日塩のみとし、他の調味料は不要とされる。
具材については、腎臓の働きを助け、解毒を促す効果が期待できる食材を選定する。具体的には、硫黄化合物を含み、デトックス作用が期待される玉ねぎ、長ねぎ、にら、にんにくなどの「デトックス4強食材」、抗酸化作用や利尿作用を持つブロッコリーやかぼちゃ、大根など、食物繊維が豊富で有害物質排出を促すごぼうやきのこ類、海藻類、そして鶏肉や豚肉、豆腐といった良質なタンパク質を用いることが推奨される。
食材の選び方においては、新鮮な生野菜を使用し、缶詰や冷凍、既にカットされた野菜は避けるべきである。調味料にはミネラル豊富な天日塩を選び、化学調味料やうま味調味料の使用は控えること。また、良質なタンパク質源としては、ブロイラーではなく、地鶏や豚ばら肉などを選択すべきである。
避けるべき食品や嗜好品としては、加工食品や添加物の多い加工肉(ベーコンやウインナー)を避け、糖質の多い芋類や甘いお菓子、ジュースなども控えるべきである。さらに、冷たい飲み物やアルコールは、体を冷やし腎臓に負担をかけるため、温かい飲み物を摂ることが推奨される。
以上のポイントを踏まえ、個々の体調に合わせて食材を選び、調理を行うことが望ましいと考える。玉ねぎ、ブロッコリー、大根、かぼちゃ、キノコ類をスープでいただく。腎臓に優しいのは、体にも優しい。腎臓だって、現代食生活で、疲れているのだ。