あらすじ
仕事はお金かやりがいか? 持ち家か賃貸か? 人生の目的は何か? 自由になるにはどうしたらよいか? 私たちは日常的に「答えが出ない問題」に直面し、頭を悩ませます。本書は、徳川家康、ニーチェ、孔子、エジソンなど、国内外20名の偉人AIが、日常的に直面する100の問題を取り上げ、新しい視点や解決策を提示していきます。今話題のChatGPTのシステムを使用した国内最大級のライティングAIツールCatchyが、無機質さのない温かみのある文章を執筆した、AIによる初のビジネス書です。
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Posted by ブクログ
ChatGPTの流行が急速に拡大しており、私の職場でも若手社員が使っている。翻訳、契約書作成、文章チェック、PDFの文章繋ぎといった単純作業に加えて、キーワードを入れて調査させたり、上司や客先からの質問に対して即座に回答案を作らせたり、要件をちょっと変更した場合の変化を計算予測させたり・・・
この本で試行した検索条件は、非常に複雑である。
・歴史上の人物(聖徳太子とかチンギスハンとか)に
・現代社会における何らかの役割(大臣とか企業の経営者とか)を与え
・我々の生活に関する具体的な質問をする
といった3重の高度な条件設定である。
「そんなこと本当にできるのか」と思ってしまうのだが
歴史上の人物達がその人格・功績そのままの状態で、
なおかつ現代(社会の構造や技術)を理解したうえで、
それらしい回答をくれるというものである。非常に驚いた。
正直なところ、未だに信じられない。
AI技術がここまで進歩しているとなると、我々は今後いかにAIを上手く使いこなせるかによって、ビジネスにおける差がついていくのだろう。例えば検索力とか質問力を磨いていくことが喫緊で求められているのだと痛感した。
また、読書の方法も変わるという編集者の見解は納得である。どうしても歴史上の古典や名著は、古い言語表現と表面的な意味の解釈に集中してしまい、時代背景や筆者の生活を思い浮かべるようなレベルの読み方ができないものである。AIによって、より気軽な形で歴史上の偉人と「対話」することが可能になれば、これまで敬遠してきた古い書物にも向き合うことは苦痛でなくなると考える。このように、私としては、AIと共存する将来について、前向きな印象を持つことができた。