【感想・ネタバレ】事実はどこにあるのか 民主主義を運営するためのニュースの見方のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

事実は把握していない、は、事実はない、とは言っていない。
市民は、行政や政治のお客様ではない。運営側である。これが民主主義。
「太陽光は裁量の消毒薬」=公開して暗闇にしないことが、解決に不可欠。
「取材源の秘密は職業の秘密に当たる」=証言を拒否できる。
新聞は裏付けを取って書いている。噂話では書かない。

三菱電機のサイバー被害では、社内にも知らされなかった。
東京医大、三菱電機、富山市議会、秋田の地上イージス、など。報道がなければ、知らされなかったことばかり。市民は運営側だからこそ、知る必要がある。

スクープは2種類、先んじて報道するものと、公表されないことを報道するもの。
先んじて報道することも、発表がなければ報道されないと思わせないためにも価値がある。政府の都合のいいタイミングで発表される恐れがある。独裁者の死など。お客さんではなく運営側だから。
大本営発表を安易に信じない。

ニュースは定食で見る=すべてのニュースを見る。新聞には定食機能がある。運営側である市民の基礎情報。
定食を提供するには、定点観測しておくしかない。

アメリカには全国紙という概念は乏しい。ローカル死が6700紙ある。

日本は自分の意見がなくてもうまくいく。むしろ意見をいうとたたかれる。アメリカでは、逆。運営側の意識がある。

デマの拡散速度は真実よりも速い。
SNSは定食ではなく、あなた好みの情報だけ。
スマホアプリはスロットマシン。

日本はツイッターの匿名性が好まれている。フェイスブックの実名公開に抵抗感がある。高校で実名を明かさないように指導している。

国家公務員に秘密を洩らさせることは違法だが、報道のためであれば正当な業務行為。=西山事件。

ミランダルール=手錠をかける際に、権利を告げるルール。
西山事件、朝日訴訟、レベタ訴訟、永山事件、など。裁判に市民の名前を付けるのはレアケース。

中立の立場とは難しい運用。運営側としての判断ができない。中立よりも独立がキーワード。
記者が、事件を前にして報道に専念していいか。助けるほうが先か。


高校生新聞で、自校の応援となることを避けているか、が問われる=独立性が失われる。
公共放送は、民による民のための放送局。政府からも独立しているもの。BBC、NHKの受信料制度は政府やスポンサーへの遠慮、視聴率を優先をしないため。
取材相手には原稿を見せない=報道内容への介入を防ぐ。

ネット広告は、新聞雑誌の広告のようには稼げない。
デジタル市場競争会議の報告では、ネット広告はブラックボックス化している。
デジタルだとメディアは儲からない。広告費がプラットフォームに搾取されている。
デジタル有料化の動き。ネット上のニュースはただ、ではなくなりつつある。

TBSのサンデーモーニングは定食的な長寿番組。
全体をSCANできることが、紙の新聞の長所。

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2023年08月23日

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