【感想・ネタバレ】お寺の行動経済学のレビュー

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Posted by ブクログ

応用経済学の方が寺の行動経済学とか祈りについての考察が書かれている。
面白い。
認知的不協和とか、お寺のガバナンスとか色々あるが、仏教における祈りの意味に多くページが割かれており、日本仏教のご利益との関係性など再認識させられつつ、宗教ビジネスについても考えさせられる。

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2023年05月30日

Posted by ブクログ

確率加重関数 客観的な確率と主観的な確率の乖離
祈願=ダメ押し 不運を気にかける ご利益は客観確率の高い人に 品質概念なし
  生存者バイアス 幸運をつかんだ人は周囲に知らせる 
  後知恵バイアス 成功後の後付け理論
  認知的不調和  不調和が起きると考えを行動に合わせて解消
  ナッジ(誘導) デフォルトオプション 法事や厄除け
  ハロー効果   確率はどこでも同じだが
  アンカリング  対価ではない 評価が難しい 目安を提示 おとり効果
  サンクコスト  回収できないコスト  檀家
  モチベーション 外発から内発へ 市場規範ではなく「社会規範」で 
  コミットメント 縛りをかける儀式 相手の信用
お布施 財物を施すこと=痛み
来世の存在 現世の利益を求めて祈る 祈ることで現世よりも来世に

仏教 宗教ではなく人生哲学(ドーキンス)
 ①座禅(自力)
 ②経典(自他+経典)
 ③念仏(他力)

密教 念仏  真言宗 浄土宗(来世) 日蓮宗(現世)
禅宗 祈祷と葬儀  現世利益願望  曹洞宗(一般庶民) 臨済宗(武家社会)

葬式仏教  源信 985年「往生要集」 地獄=黄泉の国(日本の神話)
 死=宗教の商売道具
 追善供養 現世の人が善行を施し死者の罪を軽減する

 釈迦の原始仏教には祈りは存在していない 修行者のみのもの
 →大乗仏教が生まれ 仏陀や経典を用いて現世利益を売り物に 神社と大差ない
 葬式も仏教徒は縁がないもの 死への恐怖へ寺の主力事業へ
 
非営利団体のガバナンスの崩壊
 「理念」=教義 を掲げる  後継者なし 代表役員を兼務
  主事業:葬儀 高齢化による 参加困難 社会接点減少 コロナ禍による縮小

利他行=他にも救い  祈り=自分の行動を変えようとする決意

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2024年01月30日

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