あらすじ
中世と近代の狭間に登場した魔術師・錬金術師を通して、その魔術的世界観と錬金術的宇宙観を豊富な図版とともに解説する。
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Posted by ブクログ
深く考えずに「魔術師」と言う言葉に惹かれて手に取ったら、思った以上に哲学哲学していて目を剥いた。
哲学は性に合わず避けて生きて来た。とはいえ、プラトンやらアリストテレスやらソクラテスやら、名前だけは知っている。もちろん、ニュートンも知っている。ただ、知っているだけだ。ニュートンは「万有引力の法則」だよね、くらいなものだ。
そのため、理解に時間が掛かり眉間に皺を寄せて読み進めたのだが、読み終わった今の感想は「哲学、面白いな?」である。
哲学という概念も、魔術師や錬金術師という言葉も、素人の哲学・歴史知識とライトノベルのイメージで漠然と抱いていた内容とは全く異なっており、目からうろこだった。
キリスト教や当時の世界の捉え方、社会通念といったものを理解した上で精読すると、一層面白く感じるのだろう。
本書をきっかけに、自然魔術や錬金術の辺りを描いた本を読んでみようかなと思えた点で、新たな世界を与えてくれた一冊だった。