あらすじ
私のはんぶんは、ともだちでできている。
だから私は、前を向いていけるのだ。(本文より)
フィンランドを好きになって10年以上。
フルタイム就業+寿司学校通いという修業期間を経て
ついに北欧移住の夢を叶えた「週末北欧部chika」。
信じられないくらい忙しくて、
寿司修業先で泣きそうになったり
英会話レッスンで言葉に詰まったり…
そんなくじけそうになる瞬間も、
「がんばればできる気がする!」
と謎の前向きさを保てていた理由は、
「世界各国にいるともだちのおかげ……!!」
自分と似たともだちとは同じ楽しみを共有し、
異なる考え方を持つともだちには感化されることが、
また自分らしさのひとつになっていく――。
喜びとひらめきを与えてくれるともだちとのエピソードをつづる、
前向きフレンドシップエッセイ!
『世界ともだち部』2巻に登場するのは、たとえばこんな友人たち!
・フィンランドと日本。お互いの憧れの国で、アパートを交換し合ったクズリさん
・韓国の田舎でのびのび農村暮らしを始めたネズミさん夫婦
・温泉地ボランティアの師匠、70代のメジロさん
・「家を持たない暮らし」を実行中の同僚、ムササビさん
・ノルウェーのフェスに果敢に参加!舟唄を歌ううみねこ合唱団のみなさん
・その他、人生のひとときを一緒に過ごした「一期一会」の出会いが多数!
etc…
コミックスだけで読める描きおろし漫画も収録!
【大人気SNSアカウント「週末北欧部」とは…】
北欧が好きすぎて、会社員として働きながらフィンランドでの就業を目指して
寿司学校に通い、ついにその夢を叶えてしまった人。
前向きで、何かを愛することが上手な著者のエッセイは優しくてエネルギッシュな読み心地。
(自画像のにこにこしたおもちのような生物は、カモメがモデル。)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
著者のフットワークの軽さとずば抜けたコミュニケーション力は、学生時代から。地元の温泉ガイドボランティアに一人で弟子入りしたり、海外赴任先の中国でも、地元の人とどんどん仲良くなったり。
自分が素敵だなと心動かされたことに対して、素直にまっすぐ行動を起こせる。できそうで、そう簡単にできることじゃない。
「私のはんぶんは、ともだちでできている」
シリーズ1巻目にもあったこのフレーズ。堂々とそう言い切れる著者が、ちょっとまぶしい。
Posted by ブクログ
行動が自分の運命を変えていく…そう言っていたのはゲッターズ飯田であったが、本当にその通りだとchikaさんの著書を読んでいると思う。そして、chikaさんはその行動力はもちろんのこと、人のよいところにフォーカスする力がずば抜けていると思う。懐も深い〜。
Posted by ブクログ
北欧をこよなく愛するchikaさんの、
各国にいるすてきな友だちとのエッセイです。
chikaさんは考え方の異なる友人たちに、最初は驚くもののすぐに溶け込みます。好きなものにはまっすぐで、「好き」の楽しみ方も発信の仕方も上手で、人への垣根が低いけど相手を尊重していて、感度が高くて、エッセイを読むだけでchikaさんに惹かれてしまいます。
海外の人とチャットするのが楽しいということはもちろんですが、ご本人の人とのつながり方こそが世界中に、大人になってからも友達ができ続ける理由だと思います。
自分の人との接し方を振り返り、すてきなところを真似できたらと思いました。
何度読み返しても、ほっこりできて気づきのある本でした。
ps.
影響されて映画「かもめ食堂」を観ました。
フィンランドで食堂を営む女性の、ゆったりした日常と少しファンタジーなお話でした。
私は人と仲良くなる時、沢山質問し合ってお互いをより知ることがかかせないと思ってきました。
でも、映画の登場人物たちは違いました。
彼女たちは追いかけるような質問はせず、いつも個人の人生を第一にして、一緒にいる時間が心地よくなった頃ふと、実はね、と内面を話し合うのです。
すごく心地いい関係性でした。chikaさんもそんな感じがします。
自分をかっこよく見せようとせず、卑下もせず、ただそのまーんまでいることのヘルシーさに憧れました。
映画はさんさんと太陽の光が降り注いでいて、フィンランドのゆったりした時間の流れを味わえて、本当によかったです。
みんなでレストランに行った日のファッション、すっごくかわいかったです。
Posted by ブクログ
chikaさん、ネットでもリアルでもいろんな場所でいろんな人に声かけていて、めっちゃアクティブでコミュ力高い。男女の垣根とか、年齢の垣根とかもない。
友達の友達を一週間もひとり暮らしの自宅に泊めたり、国を越えて二週間も友達と自宅を交換したりのエピソードはだいぶ仰天もので、(防犯的な意味で)危なくないの!?と心配になったりもしてしまうけど、そんなおそれは皆無なほどとても楽しそう。
人を疑う心があったら、こんなふうに友達の輪が広がらないだろうからひたすら尊敬。性善説マインド大事。
私も無鉄砲だった中高生時代、つたない英語で果敢に海外の人とチャットしたりSkypeしたり小包を送り合ったりしてたの思い出した。
Posted by ブクログ
週末北欧部chikaさんの、世界ともだち部シリーズ2冊め。
久しぶりのチカさんのご本。
実は、私は最近、ほとんど人と喋らなくなった。
家族は、私と話すことを好まない。一人で動画を見る時は画面に向かって楽しげに喋っているが、私と話すのは…うん。パスらしい。
雑談にもタイミングや流れはあって、ぽーんと返ってこないで、振り向いてももらえず、喋りかけてもスルーが多すぎると、相手は悪気が全然なくても、何かを諦めてしまうことが増えた。
母は、一人暮らしなので、喋りたくてたまらないらしいが、安否確認も兼ねて私が電話しているので、楽しんでもらうこと、不安を取り除いてあげるためで、喋りたくはあるけど、お友達とはちょっぴり違う。
ある日
「おまえと本当に喋りたい人なんていない。辛いのを聞いてくれて、そういう時に便利なだけだ。」
と、ある人にぽろっと言われて、それから喋らなくなった。別に、悪意はなくて、印象を述べただけの言葉だったことは、わかっている。
別の人から見れば、全く違う「私」というともだちの像が浮かんでくるだろう。だから、勝手に私が、閉じただけで、誰も何も悪くない。
ものすごくおしゃべりで、賑やかな方だった私が、最近はラジオも消すことが多い。
看護師さんやトレーナーの先生とは、うるさいくらい喋って、申し訳ないくらいで、その後は、喋りたいとも、ぱたりと思わないで、時間が過ぎてゆく。
壊れたカナリアのおもちゃのようなものだ。
そんな中で、今この本なのは、ちょっと読みたかった時と、感じがズレている。
でも、すごく楽しそうな、チカさんの様子は、いい。ほんとはちょっと迷惑かも知れないような、お友達のリクエストも、チカさんは、おおらかに受け入れている。
この懐の深さと、信じてみる勇気は、とても昔の私でも、ちょいと憧れただけじゃ真似はできない。
すごくて、幸せな才能だ。
その代わり相手も、チカさんが何も言わなくても、向こうから手を伸べて、笑って、力になってくれる。
自分と違う考えや行動があるのは、自分ひとりで世界が成り立っているんじゃないから、当然で。
友情には、思い切りと、信頼する自分側のちからと、それに釣り合った相手のひらいた気持ちが、必要だ。
私は、それをどこで、落っことして来ちゃったのだろう。
それはもう、わからないが。
言葉を綴るその時だけは、読んでいるあなたに、気持ちが届けばいいなと、心から思っている。
このカタチなら、あなたの邪魔にならないだろうか。
チカさんのような、行動的で、ホットで、ハッピーな友情は、人生をくるくる回す。
ともだちは入れ替わることがあっても、再会すれば嬉しいだろうし、会わなくても、思い出があるだけでも、嬉しいものだろう。
いたほうが、いい。
ああ、この人大好き。素敵なとこを持ってるなあ。
嬉しいなあ。
ありがとうね。
一緒にいると楽しいなあ。
そう思うともだちは、いいものだ。
私の口数がこれからもっともっと減って、ともだちだった人が私のいない日常に慣れて。
ひとりが通常営業になっても。(もうなってるが…(笑)
それでも、やっぱりその気持と、ありがとう、大好き。
は、ずっとずっと変わらないだろう。
海外の友人は、大学の時の留学先のホストシスターくらいだったけれど。世界中どこに行ったって、気持ちはちゃんと通じるし、仲良くなりたいって思ってれば、なれるものだ。
彼女は、元気にしているかなあ。