あらすじ
自分の国がいつできたのか答えられますか?学校が教えてくれない「世界最古の国」の奇跡を、明治天皇の玄孫にして、ベストセラー『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』(PHP新書)の著者が、強い信念をもって語った意欲作。巻末の「子供に読ませたい建国の教科書」では、「日本ってすごい!」という思いが自然と湧いてきます。【内容】「建国記念の日はなぜ二月十一日なのか」「日本はいつどのようにできたのか」――世界中の国民が知っている自分の国の成り立ちを、日本人の多くは答えられない。初代天皇の存在は伏せられ、『古事記』『日本書紀』は非科学的として封印される。何より、日本が現存する世界最古の国家である事実を学校は教えてくれない。まるで誇りを持たせたくないかのような歪んだ歴史教育。戦争もなく統一を果たし、中国から独立を守り抜いた奇跡の歩みを紐解こう。世界でいちばん人気がある日本を、私たち自身が愛せるように。
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Posted by ブクログ
日本史を『国史』と言わないのはおかしいと著者は指摘していますが、確かにそうですね。一体誰目線だ!って思いましたし、指摘されるまで気付きませんでしたね。
記紀(古事記と日本書紀)を一つの宗教ととらえれば、日本史を『国史』と呼ばないのは、ちょっと納得します。特定の宗教を教えるのは公正な観点から見れば非難されても仕方ないでしょうが……それにしても日本の成り立ちを記紀に求め、それを教えていかなければならないとする著者の主張も理解できます。
日本の歴史のすごさをアピールしまくった本ですが、なるほどすごい。世界最大にして最古の古墳があったり、世界最長の歴史をもっていたり、武力に頼らずに領土を拡大したり、世界の常識とは並外れています。それだけで十分に読む価値があります。
「これだけ物のあふれる自由で豊かで安全で、しかも文化の香りの高い社会に暮らしていて、国を愛して何が悪いのか。むしろ、これだけの大きな恩恵を受けていながら、国を愛さない方がおかしいと私は思う。」
著者の考えに違和感を持つのは、ここです。これって、『アメ玉をくれるお兄さんが好き』と言う子供と同じ発想で、大人には通用しません。大人だと、『アメ玉をくれる』行為と、その行為をする『人』とを区別し、『アメ玉をくれるのは嬉しい(=好きだ)けど、くれるお兄さんが好きだとはイコールではない』と分かります。これは、アメ玉をくれる人なら誰でも好きになるのと同じで、さらに言えばアメ玉をくれなくなったら嫌いになります。
では、日本人は日本のことをどう思っているのか。僕自身がそうであるように、大半の日本人、特に若年層では、『日本に生まれて良かった』と思うけど、愛着とか、愛国心はそれほど高いものではないと思います。しかしながら、愛国心は高くなくても、著者危惧する『愛国心のない国は滅びる』という心配は杞憂に終わると思います。根拠はありませんが……。
従来の中学生の歴史の教科書を改定した教科書(案)が本書末に載っていますが、こちらの方がより上手くまとめてあり、良いものに仕上がっていると感じました。
僕の評価はAにします。
Posted by ブクログ
「日本は世界最古の国」――誇るべきことなのに、学校では教えてくれない建国神話を紐解く。子どもに伝えたい「日本誕生の教科書」。
第1部 日本はいつできたのか
日本の教科書は世界の非常識
憲法の根拠は『日本書紀』にあり
神武天皇の否定は初歩的な誇り
戦争なく成立した奇跡の統一国家
中国から守り抜いた独立と自尊
国を知ること、国を愛すること(紹介文より)
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右派左派と言われる極端な思想の人たちがいるなかで
「日本国」や「天皇」を大切に考える側の人の考えがよく分かる1冊。
日本書紀や古事記を中心に、
天皇というものの位置づけを解説し、
学問上どう考えるかという部分にも丁寧に解説している。
イスラム教やキリスト教の始まりを考えたとき
天皇の始まりが神武天皇でも、確かに否定するものではないというところは納得。
日本が独立国として、王朝交代がなく2000年近く続いているというは
確かに奇跡であり、世界唯一であり、誇るべきことなのだと思う。
ただ、王朝交代がなく長く続いている、ことに
価値や意義を見出さなくなる人が増えていくと、皇室もあやうい。
すべての情報をフェアに伝え、
過去も未来も見据えたうえで、
国民一人一人が意見を持てるようになることが理想。
その結果、皇室NOとなってもそれは仕方がない。
ただ、戦後教育はアメリカの洗脳に近いものと考えると
今さら理想の状況にはならないだろう。
日本の国のことや天皇のことを語ったり議論しても
変な目で見られないような世の中になるといいなと思う。
Posted by ブクログ
現存する世界最古の国家は日本。世界最古級の土器は青森県の大平山元遺跡出土の縄文土器。世界最古の磨製石器も日本から出土。これらは日本人が誇るべき事実である。しかし、なぜか日本の歴史教科書には記載がない。日本人の多くが知らない事実なのである。
特に、日本が世界最古の国であるということは重要だ。国家の成立要件には諸説があり次の3時期が考えられるが、いずれを日本国家の成立時期とみても、世界最古であることに違いはないのだ。
①『日本書紀』による神武天皇の即位を以って建国とすると、紀元前660年(建国記念の日は、神武天皇が即位した日とされている)。
②纏向遺跡の造営による大和王権の成立を以って建国とすると、3世紀前期。
③律令国家の完成(701年の大宝律令)と、日本国号(702年の遣唐使)、天皇号の成立(推古朝または天武朝)をもって独立国となったと考えると8世紀頃。
国家としての日本の成立は、著者が言うように正史に基づくべきであろう。確かに、列島各地に口伝により伝えられた神話を纏めた『日本書記』(720年完成)に記載された国家の成り立ちは完全に神話の世界である。しかし、その神話も何らかの真実に基づいていると考えるべきというのは、尤もである。
日本人がなぜ日本に誇りを持てないかを考えたとき、"War Guilt Information Program" という、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)が行った自虐的歴史観を植え付ける洗脳計画と、それに加担してきた日教組(公立学校の教職員組合)の罪は大きい。教育現場の改善を強く望みたい。
このグローバルな時代に、日本人としてのアイデンティティーとそれを形成してきた日本の歴史の学びは非常に重要だ。ある世界的な歴史学者はいう。「12、3歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる」と。世界一古い国家、日本も同じ運命をたどるのだろうか。