あらすじ
「他人の目が気になる」「嫌われるのが怖い」――。そのように自分に自信が持てず、悩んでいる人は多い。しかし、他人は本来あなたのことが好きなのである。全ての誤解は本当の自分をいつわることから始まる。なぜ、自分をいつわってしまうのか?なぜ、うまく人とつき合えないのか?本書では、筆者自らの体験も交えながら、人の心の奥に潜む、深層心理を解き明かしていく。あなたの周りの人、家庭、行動を見つめれば、心がすこしラクになる。◎「立派なこと」が、自分を見失わせる◎なにをやったらよいかわからない原因◎「言葉」はそのまま人間性をあらわさない◎「親からの強制」はなにをもたらすか◎人を信頼できないのには理由がある
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
その名の通り、「自信が持てない」人の、その心理の原因となるものがわかりやすく解説されている。
大部分は、小さなころの環境、つまり親との関係によって作られてしまうようだ。その真偽がどうであれ、原因の1つにはなるだろうな、と思う。
全4章からなっているが、特に、第3・4章は、歪んだ考え方(感じ方)をしてしまう理由は何かが詳しく説明されているので、「どうしてこういう考え方になってしまうんだろう」という、やりきれない気持ちの原因を知ることができて、落ち着きのない気持ちの終着点が見つかり、安心感を覚えた。
特に心に響いた言葉を引用する。
・「自分に正直になり、それを許してくれる環境をさがすこと、あるいはつくること、それはライフワークである。」
・「相手が自分の思うように行かないときに、人はそれを相手の欠点という。しかし相手の個性を殺したときには、相手を失うことである。」
Posted by ブクログ
この本棚でも紹介している、著者の他の本をこれまで何冊も読んできた方なら、この本の1、2章は少々食傷気味かもしれない。僕はつい飛ばし気味に読んでしまったが、この本の真骨頂は3、4章にある。奮起させられたり、強く心に残るような印象的なメッセージがいくつもあった。また、これまでの過去の本と違って、原因をほじくるばかりに終わらず、「ではどうすれば良いのか?」という点にも多少踏み込んでくれた点も評価したい。
ただ、読む気があまりしなかった1、2章の事を考慮し、☆4つとします。後半だけなら文句なしに☆5つです。