【感想・ネタバレ】日本語パラグラフ・ライティング入門――読み手を迷わせないための書く技術のレビュー

あらすじ

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★まとまらない思考をスッキリと伝わる文章に落とし込む
アイデアはあるのに文章にするとうまく書けない。そんなときは、「パラグラフ・ライティング」の出番です。
5つのテクニックで、誰でも、論理的で説得力のある文章が効率よく書けます。
論文・レポートはもちろん、報告書・プレゼン原稿など、ビジネスにも役立ちます。
各章、練習問題も充実。

■目次■
第1部 パラグラフ・ライティングの基本
第1章 情報を整理しよう
技術→1つのパラグラフに1つの内容を書く
第2章 まず要点を知らせよう
技術→パラグラフの最初に中心文を書く
第3章 説得力を持たせよう
技術→支持文で具体的な情報を示す
幕間 伝わりやすさに目を向けて
形式と内容の対応関係

第2部 パラグラフ・ライティングから一歩先へ
第4章 スムーズにつなげよう
技術→文の配列と接続表現に注目する
第5章 見通しを良くしよう
技術→文章の全体像と転換点を示す

カーテンコール
ジャンルごとの文章構成例

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Posted by ブクログ

ネタバレ

二部構成で分かりやすい.非常に良い指南書という印象.
読み手を迷わせないための書く技術について,図解や正負例を対比させた説明など,視覚的にかなり分かりやすく解説してくれている.

第1部はパラグラフライティングの解説.一般的な解説に加えて,文章をまとめる整理術なども掲載されている点は特徴的かも.

第2部は文章の流れ・接続など校正的な要素が強め.実践的というか,実例を見ながら学べる.

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2023年02月17日

Posted by ブクログ

パラグラフ・ライティングと呼ばれる文章の書き方を解説した入門書。「はじめに」に書いてある通り、「伝えたいことがあるときや、何かを主張したいときに、アイデアはあるのに文章にするとうまく書けない」という悩みに答えるための文章術である。とても分かりやすくまとまっているので、明確に人に何かを伝えるための文章を書けるようになるうえで、とても参考になる。

とはいっても、パラグラフ・ライティングの要点自体は、そんなに難しくない。視覚的に分かる文章の切れ目であるパラグラフ=段落を単位として、言いたいことを明確にした段落を書いていこうという話である。
一つのパラグラフには、一つの内容を書く。最初に要点をまとめた、抽象的な中心文を書く。その後、具体的な情報を示した支持文を書く。最後にもう一度、要点をまとめ文として示す。
一つ一つのパラグラフを、この三つの構成で書くことで、読み手が迷わない文章になるというのが、パラグラフ・ライティングの基本だと理解した。

個人的には、第2部の文の配列の話が面白かった。話題の整理しやすい順序の他に、モノそのものが順序性を持っているという。何かをやったり、考えたりするときに、多くの人にとって自然な流れがあり、そうした流れに沿って文を配列することが、読み手を迷わせない。接続詞による論理関係だけでなく、全体の配列を考えるという話が、個人的には面白かった。

最初に言ったように、あくまで「伝えたいことがある人」が、その伝えたいことを分かりやすく伝えるための技術がメインの本。自分自身の考えを生み出したりするような、伝えるためではない文の書き方は、また、別の技術になってくる。
うまく、人に伝えられない。そういう人に読んでほしい一冊だった。

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2024年05月28日

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